116D022|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科放射線学
下顎枝矢状分割術を行う下顎前突症患者の術前3D-CT(別冊No. 2A)とCT を用 いたシミュレーション像(別冊No. 2B)を別に示す。 術後に予想されるのはどれか。3 つ選べ。

3つ選択
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正解: c・d・e
正答
c、d、e
この問題のポイント
下顎枝矢状分割術のシミュレーションでは、移動後の近位骨片と遠位骨片の接触・離開、下顎枝後縁の段差を左右別に確認します。
解説
提示された3D-CTシミュレーションでは、下顎骨体を後方移動した際に、右側で内外側骨片がぶつかる干渉、左側で骨片間が離れる空隙が予測されます。また、内側骨片が下顎枝後縁から後方へ突出します。
画像の確認
実画像では、術前Aに対しシミュレーションBで遠位骨片を後方移動すると、正面・下面像で右側骨片同士が重なって干渉し、左側では骨片間に離開が生じている。側面像では内側骨片の後縁が下顎枝後縁より後方へ張り出しており、右干渉・左空隙・後縁突出の3所見につながる。
選択肢の確認
a.下顔面高の増大
誤り。画像から術後の下顔面高が増大すると判断する所見ではありません。
b.咬合平面の改善
誤り。咬合平面の改善は治療目標となることがありますが、このシミュレーションで直接示される三つの骨片所見には含まれません。
c.右側の内外側骨片間の干渉
正しい。右側では移動後の内外側骨片が重なり、骨片間の干渉が予想されます。
d.左側の内外側骨片間の空隙
正しい。左側では内外側骨片の間に空隙が生じる形態が示されています。
e.下顎枝部後縁からの内側骨片の突出
正しい。内側骨片が下顎枝後縁より後方へ突出することが予想されます。
覚えるポイント
- 矢状分割術では左右の骨片関係を別々に評価します。
- 干渉は下顎頭偏位や固定の不安定化につながり得ます。
- 骨片間隙と後縁の段差も術前に確認します。