116D012|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
エックス線画像(別冊No. 1)を別に示す。 認められる所見はどれか。1 つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
顎骨病変の画像では、病変内部だけでなく、骨皮質の輪郭が外方へ押し広げられているかを確認します。
解説
提示されたエックス線画像では、病変部で顎骨の外形が広がり、皮質骨が外方へ変位しています。これは骨膨隆に相当します。
病的骨折は骨の連続性断裂、虫くい状骨吸収は不整で境界不明瞭な破壊像、すりガラス様像は均一な微細不透過像、タマネギの皮状骨膜反応は層状の骨膜性新生骨を指します。
画像の確認
実画像では、下顎左側臼歯部から下顎枝前縁にかけて大きな単房性透過像があり、下顎下縁の皮質骨が薄く保たれたまま下方へ弧状に押し広げられている。皮質の断裂や虫食い状破壊ではなく、病変の緩徐な増大に伴う骨膨隆を示す像である。
選択肢の確認
a.骨膨隆
正しい。画像では病変により顎骨外形が外方へ拡大しており、骨膨隆が認められます。
b.病的骨折
誤り。病的骨折でみられる骨皮質の断裂や骨片の転位を示す選択肢ではありません。
c.虫くい状骨吸収
誤り。虫くい状骨吸収は悪性腫瘍や急性骨髄炎などでみる不整な骨破壊像です。
d.すりガラス様不透過像
誤り。すりガラス様不透過像は線維性異形成症などでみられる内部性状を表します。
e.タマネギの皮状の骨膜反応
誤り。タマネギの皮状の骨膜反応は骨膜に沿う多層性の新生骨形成です。
覚えるポイント
- 骨膨隆は顎骨外形の拡大です。
- 病的骨折は骨の連続性を確認します。
- 骨膜反応と病変による皮質骨膨隆を区別します。