116C013|第116回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学生理・生化学・薬理
薬剤耐性遺伝子を伝達するのはどれか。1 つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
細菌の薬剤耐性は、染色体変異だけでなく、プラスミドを介した水平伝播によって広がります。
解説
プラスミドは細菌染色体とは独立して複製される環状DNAで、薬剤耐性遺伝子をもつものをRプラスミドと呼びます。接合などを介して細菌間を移動し、複数の耐性遺伝子を同時に伝えることがあります。
莢膜、タイコ酸、リポ多糖は細菌の構造物であり、遺伝情報の担体ではありません。
選択肢の確認
a.莢 膜
誤り。莢膜は貪食抵抗性や付着に関与する表層構造で、耐性遺伝子の担体ではありません。
b.タイコ酸
誤り。タイコ酸はグラム陽性菌の細胞壁成分です。
c.リポ多糖
誤り。リポ多糖はグラム陰性菌外膜の成分で、内毒素活性をもちます。
d.プラスミド
正しい。プラスミドは薬剤耐性遺伝子を保持し、接合などで細菌間に伝達されます。
e.リボソーム
誤り。リボソームはタンパク質合成の場であり、耐性遺伝子を伝達するDNAではありません。
覚えるポイント
- Rプラスミドは薬剤耐性遺伝子を運ぶ。
- 接合・形質転換・形質導入は水平伝播の機序。
- 細菌構造物と遺伝情報の担体を区別する。