116B058|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床保存修復学
メタルインレーの2 級窩洞の模式図を示す。 アの窩洞形態がイと比較して優れているのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: a・c
正答
a、c
この問題のポイント
窩洞形態を比較するときは、頰舌側への拡大範囲と健全辺縁隆線・歯質の保存量を見ます。
解説
模式図のアは、イよりも隣接面部の頰舌的拡大を抑えた小さな箱型窩洞です。金属色が頰舌側から見えにくいため審美性に優れ、削除する健全歯質も少なくて済みます。一方、辺縁封鎖性や鋳造修復物の適合性は、窩洞が小さいだけで自動的に向上するものではありません。
画像の確認
実画像では、2つの2級メタルインレー窩洞模式図のうち、アはイより隣接面箱部の頰舌的な広がりが小さく、外形線が歯冠外側へ及ぶ範囲も狭い。金属が外側から見える範囲と削除する健全歯質が少ない形態なので、審美性と健全歯質の保存が優れるという2つの正答につながる。
選択肢の確認
a.審美性
正しい。
アは頰舌側への金属露出範囲が小さく、イより審美性に優れます。
b.辺縁封鎖性
誤り。
辺縁封鎖性は形成精度、印象、鋳造、合着などに左右され、アの形態が必ず優れるとはいえません。
c.健全歯質の保存
正しい。
アは隣接面部の拡大が少なく、健全な辺縁隆線・頰舌側歯質をより多く保存できます。
d.修復物の適合性
誤り。
修復物の適合性は製作・合着精度の影響が大きく、アの形態固有の優位点ではありません。
e.短い歯間距離への対応
誤り。
短い歯間距離では器具操作や修復物の挿入に制約があり、アが特に有利とは限りません。
覚えるポイント
- 最小侵襲窩洞は健全歯質と審美性を保ちやすい。
- 辺縁封鎖性と適合性は形成・製作精度で決まる。
- 図の比較では削除範囲を頰舌側・咬合面側から確認する。