116B059|第116回 歯科医師国家試験 過去問
58 歳の女性。上顎右側第一小臼歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。検 査の結果、グラスアイオノマーセメント修復を行うこととした。初診時(別冊 No. 20A)と窩洞形成後の口腔内写真(別冊No. 20B)を別に示す。 次に行うのはどれか。1 つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
歯頸部GIC修復では、窩洞形態に合うマトリックスを先に確認してから歯面処理と充塡へ進みます。
解説
窩洞形成後は、修復物の歯頸側・隣接面形態を再現し材料を保持するため、まずサービカルマトリックスを試適します。適合を確認した後に歯面処理を行い、過乾燥を避けたブロットドライ、GIC充塡、硬化後の表面保護へ進みます。
画像の確認
実画像では、初診時Aで上顎右側第一小臼歯の歯頸部に小さな赤褐色の欠損があり、形成後Bでは歯肉縁に接する滑らかな卵円形窩洞になっている。修復材を歯頸部外形に沿わせて保持する必要がある位置と形態なので、歯面処理や乾燥より先にサービカルマトリックスを試適する操作につながる。
選択肢の確認
a.歯間分離
この時点でまず行う処置ではありません。
歯間分離が必要なら形成やマトリックス装着前に計画しますが、写真の窩洞形成後に次に行う標準操作ではありません。
b.ブロットドライ
この時点でまず行う処置ではありません。
ブロットドライは歯面処理・水洗後に、象牙質を乾燥させ過ぎないために行います。マトリックス適合確認より後です。
c.バーニッシュ塗布
この時点でまず行う処置ではありません。
バーニッシュはGIC表面を吸水・乾燥から保護するため硬化後に塗布します。
d.シェードテイキング
この時点でまず行う処置ではありません。
シェードテイキングは歯の脱水や処置の影響を受ける前、通常は治療初期に行います。
e.サービカルマトリックス試適
正答。まず行います。
窩洞に合うサービカルマトリックスを試適し、辺縁適合と修復形態を確認してから充塡操作へ進みます。
覚えるポイント
- シェード選択は歯の乾燥前。
- マトリックス試適後に歯面処理・充塡。
- GICは過乾燥を避け、硬化後に表面保護する。