116B048|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
小児に対する口内法エックス線撮影において、患児の重要臓器の被曝軽減に有効 な方法はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
小児の口内法撮影では、甲状腺が照射野に近く放射線感受性も高いため、直接遮蔽が有効です。
解説
小児では甲状腺が頭頸部撮影野に近く、成人より放射線の影響を受ける期間も長いため、甲状腺プロテクターの着用が重要です。診断に必要な画像を得られる範囲で、照射野の限定、適切な撮影条件、高感度受像器、再撮影防止も併せて行います。
選択肢の確認
a.円形絞りの使用
誤り。
円形絞りでも照射野を制限できますが、矩形絞りほど照射面積を減らせず、甲状腺を直接保護する方法としてはプロテクターがより明確です。
b.高管電圧の設定
誤り。
高管電圧は条件設定全体との組合せで線量に影響します。単に高く設定するだけでは重要臓器の確実な被ばく軽減法とはいえません。
c.ポケット線量計の使用
誤り。
ポケット線量計は被ばく線量を測定する器具であり、患者の線量を低減するものではありません。
d.甲状腺プロテクターの着用
正しい。
甲状腺プロテクターは散乱線や照射野周辺から甲状腺を遮蔽し、小児の重要臓器被ばくを低減します。
e.最小サイズのセンサーの使用
誤り。
小さすぎるセンサーは撮影範囲不足や再撮影につながることがあり、適切なサイズを選ぶべきで、最小サイズそのものが線量低減の本質ではありません。
覚えるポイント
- 小児の頭頸部撮影では甲状腺防護を重視する。
- 線量計は測定器であり遮蔽器具ではない。
- 正当化・最適化と再撮影防止を徹底する。