116B011|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
過蓋咬合を伴う骨格性Ⅲ級でみられるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: e
正答
e
この問題のポイント
骨格性Ⅲ級の顎顔面形態と、過蓋咬合に伴う歯列・歯槽性変化を分けて考えます。
解説
過蓋咬合では下顎歯列のSpee彎曲が深くなることが多く、下顎前歯部が相対的に高位、臼歯部が低位となる歯列形態を示します。骨格性Ⅲ級ではオトガイ部は前方にみえやすく、歯性補償として下顎切歯は一般に舌側傾斜するため、逆方向の記述に注意します。
選択肢の確認
a.鼻唇角の開大
誤り。
骨格性Ⅲ級で鼻唇角が必ず開大するわけではありません。上顎前歯の歯軸や軟組織形態によって変化します。
b.オトガイ部の後退
誤り。
骨格性Ⅲ級では下顎骨やオトガイ部が相対的に前方に位置するため、オトガイ部の後退は典型的ではありません。
c.上顎臼歯の舌側傾斜
誤り。
臼歯の頰舌的傾斜は横方向の不調和への歯性補償として評価しますが、過蓋咬合の代表所見ではありません。
d.下顎切歯の唇側傾斜
誤り。
骨格性Ⅲ級では前歯部被蓋を補償するため、下顎切歯は一般に唇側ではなく舌側へ傾斜します。
e.Spee 彎曲の深さの増大
正しい。
過蓋咬合ではSpee彎曲が深くなることが多く、設問の組合せに一致します。
覚えるポイント
- 過蓋咬合ではSpee彎曲が深くなりやすい。
- 骨格性Ⅲ級の歯性補償では下顎切歯が舌側傾斜しやすい。
- 骨格性所見と歯性補償を分けて判定する。