116A063第116回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床口腔外科学

35 歳の女性。右側咬筋部の疼痛を主訴として来院した。顎関節症Ⅰ型と診断 し、犬歯誘導型のスタビライゼーションスプリントによる治療を計画した。初診時 の口腔内写真(別冊No. 19A)、タッピングでの調整終了時(別冊No. 19B)及び側 方滑走運動での調整時のスプリントの写真(別冊No. 19C、D)を別に示す。 削合すべき部位はどれか。3 つ選べ。

116A063の問題画像
3つ選択
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正解: a・b・d

正答

a、b、d

この問題のポイント

犬歯誘導型スタビライゼーションスプリントでは、咬頭嵌合位相当で均等接触を得た後、側方運動時に犬歯以外の接触を除去します。

解説

スタビライゼーションスプリントの調整では、まずタッピング時に左右の臼歯部を含む均等で安定した接触を作ります。次に偏心運動を確認し、犬歯誘導型では作業側犬歯部の誘導を残しながら、臼歯部の作業側干渉と平衡側干渉を削合します。

画像の確認

実画像では、透明なスタビライゼーションスプリント上にタッピング時の赤色接触点が広く分布し、右側方滑走時はア・イ・ウ、左側方滑走時はエ・オに偏心接触が示されている。犬歯誘導として残すウ・オ以外の接触であるア・イ・エを削合する正答a、b、dを支える。

選択肢の確認

a.ア
正答。削合すべき部位です。
アは犬歯誘導を妨げる偏心接触として削合します。

b.イ
正答。削合すべき部位です。
イは側方滑走時に除去すべき接触として削合します。

c.ウ
削合対象ではありません。
ウは削合対象ではありません。犬歯誘導として残すべき接触、または必要な安定接触に相当します。

d.エ
正答。削合すべき部位です。
エは側方運動時の干渉となるため削合します。

e.オ
削合対象ではありません。
オは削合対象ではありません。必要な誘導接触または干渉でない接触として扱います。

覚えるポイント

  • タッピング時は均等な支持接触を作ります。
  • 犬歯誘導型では側方運動時の臼歯部接触を除去します。
  • 必要な犬歯誘導接触を削り過ぎないことが重要です。

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