116A022|第116回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
耳下腺病変の切除物のH-E 染色病理組織像(別冊No. 1)を別に示す。 腫瘍細胞の特徴はどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: c・e
正答
c、e
この問題のポイント
耳下腺腫瘍の病理像から、好酸性で顆粒状の細胞質をもつ細胞の由来を考えます。
解説
腫瘍細胞は好酸性の細胞質をもち、その背景にミトコンドリアの著明な増加がある病変です。このような細胞はオンコサイトと呼ばれ、唾液腺のオンコサイトーマなどでみられます。
好酸性顆粒状の細胞質は、細胞質内に多数のミトコンドリアが蓄積することで生じます。
病理像で見るポイント
画像では、細胞質の色調、顆粒状かどうか、核異型、腺管・胞巣構造、周囲への浸潤を順に確認します。
画像の確認
実画像では、好酸性で顆粒状の豊富な細胞質を持つ大型細胞が二層状に管腔を囲み、その周囲に密なリンパ組織がみられる。このオンコサイト様細胞の色調は細胞質内ミトコンドリア増加を反映するため、正答c、eを支える。
選択肢の確認
a.杯細胞の出現
誤り。
杯細胞は粘液を産生する細胞で、粘表皮癌などで問題になります。オンコサイトの基本的特徴ではありません。
b.脂肪滴の形成
誤り。
脂肪滴の形成は脂肪細胞系病変や脂腺分化などでみられる所見で、好酸性オンコサイトの特徴ではありません。
c.好酸性の細胞質
正しい。
多数のミトコンドリアを含むオンコサイトは、H-E染色で豊富な好酸性顆粒状細胞質を示します。
d.扁平上皮の出現
誤り。
扁平上皮の出現は扁平上皮分化を示す腫瘍でみられますが、本問の腫瘍細胞の中心的特徴ではありません。
e.ミトコンドリアの増加
正しい。
オンコサイトの好酸性細胞質は、細胞質内のミトコンドリア増加によって生じます。
覚えるポイント
- 好酸性顆粒状細胞質とミトコンドリア増加を結び付けます。
- オンコサイトは唾液腺腫瘍で出題されます。
- 病理像では細胞質、配列、異型、浸潤を確認します。