115D083|第115回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
出血性素因はどれか。すべて選べ。
4つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b・d・e
正答
a、b、d、e
この問題のポイント
出血性素因を、血管・結合組織異常、凝固因子低下、凝固因子消費、血小板減少に分けて判定します。
解説
壊血病ではビタミンC欠乏によりコラーゲン形成が障害され、血管脆弱性が増して出血しやすくなります。肝硬変では凝固因子の肝合成低下、門脈圧亢進に伴う血小板減少などにより出血傾向を示します。播種性血管内凝固症候群〈DIC〉では全身性の凝固活性化により血小板と凝固因子が消費され、出血を生じます。特発性血小板減少性紫斑病〈ITP〉では免疫性血小板破壊により一次止血が障害されます。腎盂腎炎そのものは代表的な出血性素因ではありません。
選択肢の確認
a.壊血病
正しい。
ビタミンC欠乏による血管支持組織の脆弱化で出血傾向を生じます。
b.肝硬変
正しい。
凝固因子合成低下や血小板減少など複数の機序で出血しやすくなります。
c.腎盂腎炎
誤り。
尿路感染症であり、それ自体は全身的な出血性素因を示す代表疾患ではありません。
d.播種性血管内凝固症候群〈DIC〉
正しい。
血小板・凝固因子が消費され、凝固と出血が併存します。
e.特発性血小板減少性紫斑病〈ITP〉
正しい。
血小板減少により紫斑や粘膜出血を生じます。
覚えるポイント
出血性素因は「血管壁」「血小板」「凝固因子」のどこが障害されるかで整理すると、疾患ごとの機序を判断しやすくなります。