115D046|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
基準平面がHIP プレーンに最も平行になるフェイスボウトランスファーの前方 基準点はどれか。 1つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
HIPプレーンは左右のハミュラーノッチと切歯乳頭を結ぶ上顎の基準平面です。これと近い平行関係を再現するには、フェイスボウの前方基準点を鼻翼下縁に設定します。
解説
フェイスボウトランスファーでは、上顎歯列と頭蓋の位置関係を咬合器へ移します。後方基準点を外耳道付近に置くイヤーボウでは、前方基準点によって基準平面の傾きが決まります。
鼻翼下縁と耳珠付近を結ぶ線はCamper平面の基準となり、HIPプレーンおよび平均的な咬合平面と近い平行関係を示します。そのため、HIPプレーンに最も平行な基準平面を得る前方基準点として鼻翼下縁を選びます。
眼窩下点を用いるとFrankfort平面に近い基準になります。どの解剖学的平面を再現したいかによって前方基準点が変わることが重要です。
選択肢の確認
a.口 角
誤り。
口角は審美的な咬合平面や口唇との関係を見る参考にはなりますが、HIPプレーンに平行なフェイスボウ基準平面の前方基準点ではありません。
b.外眼角
誤り。
外眼角は顔貌の基準として利用されることがありますが、HIPプレーンとの平行性を得る前方基準点ではありません。
c.眼窩下点
誤り。
眼窩下点は外耳道上縁付近とともにFrankfort平面を構成する基準点です。HIPプレーンに最も平行な設定ではありません。
d.鼻翼下縁
正しい。
鼻翼下縁を前方基準点にすると、外耳道・耳珠付近と結ぶ基準平面がCamper平面に近づき、HIPプレーンとの平行性が最も得られます。
e.上顎中切歯切縁
誤り。
上顎中切歯切縁は咬合平面の前方位置を決める重要な歯列上の点ですが、頭蓋基準としてのフェイスボウ前方基準点ではありません。
覚えるポイント
- HIPプレーンはハミュラーノッチと切歯乳頭を結ぶ平面です。
- 鼻翼下縁を用いる基準はCamper平面に対応します。
- 眼窩下点はFrankfort平面との関係で覚えます。