115C082|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯質の削除が必要な暫間固定はどれか。 2つ選べ。
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正解: a・b
正答
a、b
この問題のポイント
暫間固定法には、歯面を削除して固定装置のための空間・保持形態を作る方法と、接着や結紮だけで固定する方法があります。プロビジョナル固定とワイヤーレジン固定では歯質削除が必要です。
解説
歯周治療における暫間固定は、動揺歯を隣在歯と連結し、患者の不快感を軽減し、咀嚼機能を回復しながら歯周組織の安静を図る処置です。
プロビジョナル固定では、動揺歯と隣在歯を連結した暫間被覆冠・暫間ブリッジを製作します。被覆冠を装着するため、支台歯形成として歯質を削除します。
ワイヤーレジン固定では、歯の舌側面や咬合面にワイヤーを収める溝を形成し、ワイヤーをレジンで固定します。ワイヤーの突出を防ぎ、十分なレジン厚を確保するために歯質削除が必要です。
オクルーザルスプリントは歯列を覆う可撤性装置であり、通常は歯を削除しません。ワイヤー結紮レジン固定は歯間部へワイヤーを通して結紮し、レジンで補強する方法です。エナメルボンディングレジン固定はエナメル質を酸処理して接着するため、原則として窩洞形成を必要としません。
治療選択のポイント
暫間固定は原因治療ではありません。プラークコントロール、歯周基本治療、咬合性外傷への対応と組み合わせます。
選択肢の確認
a.プロビジョナル固定
正しい。
連結した暫間被覆冠などを装着するため、支台歯形成として歯質の削除が必要です。
b.ワイヤーレジン固定
正しい。
ワイヤーを歯面内へ収める溝を形成し、レジンで被覆・固定するため、歯質を削除します。
c.オクルーザルスプリント
誤り。
歯列を覆う可撤性装置であり、通常は歯質を削除せずに製作します。
d.ワイヤー結紮レジン固定
誤り。
歯間部へワイヤーを通して結紮し、レジンで補強する方法で、原則として歯質削除を必要としません。
e.エナメルボンディングレジン固定
誤り。
エナメル質の酸処理と接着を利用する方法で、窩洞形成による歯質削除を行わずに固定できます。
覚えるポイント
- プロビジョナル固定は支台歯形成が必要です。
- ワイヤーレジン固定ではワイヤーを埋入する溝を形成します。
- 接着性固定は歯質保存に優れますが、接着面の防湿が重要です。