115C061|第115回 歯科医師国家試験 過去問
短根歯がみられるのはどれか。 2つ選べ。
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正解: a・b
正答
a、b
この問題のポイント
全身性疾患・先天異常に伴う歯の形態異常を整理します。短根歯は、Down 症候群と、象牙質形成不全を合併することがある骨形成不全症でみられます。
解説
短根歯とは、歯冠の大きさに比べて歯根が短い歯をいいます。歯根が短いと歯根膜面積が小さくなるため、歯周支持や矯正力に対する耐性を考慮する必要があります。
Down 症候群では、歯の先天欠如、矮小歯、歯根の短小化、タウロドント、萌出遅延などの歯科的特徴がみられます。また、重度の歯周炎を若年期から生じやすい点も重要です。
骨形成不全症は、主にI型コラーゲンの異常によって骨が脆弱となる遺伝性疾患です。象牙質形成不全症を伴う場合には、歯冠の球状化、歯頸部の狭窄、歯根の短小化、歯髄腔の狭窄・閉鎖などがみられます。
歯科国試ではここを押さえる
Down 症候群では歯の形態異常と歯周炎、骨形成不全症では易骨折性と象牙質形成不全症を結びつけて覚えます。
選択肢の確認
a.Down 症候群
正しい。
歯根の短小化、歯の先天欠如、矮小歯、タウロドントなどがみられることがあります。
b.骨形成不全症
正しい。
象牙質形成不全症を合併する場合、短根、歯髄腔の狭窄・閉鎖、球状歯冠などの所見を認めることがあります。
c.先天性表皮水疱症
誤り。
軽微な刺激で皮膚・粘膜に水疱を形成する疾患です。口腔内瘢痕、開口障害、エナメル質形成障害などを伴う型がありますが、短根歯が代表的所見ではありません。
d.Papillon-Lefèvre 症候群
誤り。
掌蹠角化症と重度の早期発症歯周炎が特徴です。乳歯・永久歯の早期喪失を生じますが、短根歯が中心的所見ではありません。
e.Treacher Collins 症候群
誤り。
第1・第2鰓弓由来組織の発生異常により、頰骨・下顎骨低形成、下眼瞼の異常、耳介形成異常などを示します。短根歯は代表的所見ではありません。
覚えるポイント
- Down 症候群では短根、先天欠如、矮小歯、タウロドントがみられます。
- 骨形成不全症では象牙質形成不全症を伴うことがあります。
- Papillon-Lefèvre 症候群は重度歯周炎と早期歯牙喪失が重要です。