115B045第115回 歯科医師国家試験 過去問

社会歯科法規・医療制度

咬合器に模型を装着する際に使用する器具の写真 (別冊No. 18 )を別に示す。 使用目的はどれか。 2つ選べ。

115B045の問題画像
2つ選択
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正解: d・e

正答

d、e

この問題のポイント

写真の器具は、模型を咬合器へ再現性よく着脱できるスプリットキャスト機構に関係します。義歯重合後の再装着と、チェックバイトによる顆路調節に利用します。

解説

スプリットキャスト法では、模型と咬合器の取付部の間に、キーとキー溝などの再現性のある嵌合面を設けます。これにより、模型を一度外しても、元の位置へ正確に戻すことができます。

全部床義歯では、レジン重合による変形や人工歯の移動によって咬合誤差が生じます。義歯重合後に模型を咬合器へ再装着し、咬合調整を行う際、スプリットキャスト機構があると再装着が容易です。

また、偏心位のチェックバイトを用いて顆路を調節するときにも、模型を着脱しながら記録と咬合器の位置関係を確認できます。模型が元の位置へ確実に復位することが、調節精度の前提になります。

画像の確認

実画像では、ねじ付きの二枚の円形金属プレートが分離でき、下面側には再位置決め用の面・溝状構造が設けられている。模型を着脱して同じ位置へ復位させるスプリットキャスト機構であり、義歯重合後の再装着とチェックバイトによる顆路調節というd、eの用途につながる。

選択肢の確認

a.咬合平面の修正
誤り。
咬合平面の修正は人工歯排列や咬合調整で行います。スプリットキャスト機構そのものの使用目的ではありません。

b.フェイスボウの固定
誤り。
フェイスボウは上顎模型を頭蓋・顆頭基準に対して咬合器へ移す装置です。写真の器具はフェイスボウを固定するためのものではありません。

c.模型の付着強度の向上
誤り。
目的は模型を強固に接着して外れなくすることではなく、必要時に着脱し、同じ位置へ正確に戻せるようにすることです。

d.義歯重合後の容易な咬合器再装着
正しい。
重合後の義歯と模型を咬合器へ正確に戻し、重合変形による咬合誤差を修正できます。

e.チェックバイト法による顆路調節
正しい。
偏心位記録を用いた顆路調節で、模型を再現性よく着脱・復位させるために利用できます。

覚えるポイント

  • スプリットキャスト法は、模型の着脱と正確な再位置決めを可能にします。
  • 義歯重合後のリマウントと咬合調整に有用です。
  • フェイスボウ移送とスプリットキャスト法は目的が異なります。

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