115B023|第115回 歯科医師国家試験 過去問
癌治療に用いる外部照射装置 (別冊No. 3 )を別に示す。 使用できるのはどれか。 2つ選べ。

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正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
癌の外部照射に用いる代表的な直線加速器では、高エネルギーエックス線と電子線を発生させて治療できます。
解説
放射線治療の外部照射では、体外の装置から腫瘍へ放射線を照射します。代表的な装置である医療用直線加速器は、電子を高周波電界で加速して利用します。
加速した電子をそのまま取り出せば電子線として照射できます。電子線は体表から一定の深さまで線量を与え、その後急速に減衰するため、比較的浅い病変の治療に適します。
加速電子を高原子番号物質の標的へ衝突させると、制動放射によって高エネルギーのエックス線が発生します。エックス線は電子線より深部へ到達しやすく、頭頸部癌を含む多くの悪性腫瘍の外部照射に用いられます。
画像の確認
実画像では、回転ガントリ、照射ヘッドおよび治療寝台を備えた大型の医療用直線加速器が示されている。この装置は加速電子を直接用いる電子線と、標的へ衝突させて得る高エネルギーエックス線を使用できるため、a、eが正答となる。
選択肢の確認
a.電子線
正しい。
直線加速器で加速した電子を直接照射に利用できます。表在性病変など、浅い範囲へ線量を集中させる治療に用いられます。
b.陽子線
誤り。
陽子線は、サイクロトロンやシンクロトロンなどの粒子加速器で陽子を加速して用います。一般的な医療用直線加速器から照射する線種ではありません。
c.中性子線
誤り。
中性子線治療には中性子を発生させる専用設備が必要です。一般的な外部照射用直線加速器で通常使用する線種ではありません。
d.アルファ線
誤り。
アルファ線は飛程が極めて短く、外部から照射して深部腫瘍へ到達させることには適しません。主に放射性医薬品を用いた標的治療などで利用が検討されます。
e.エックス線
正しい。
直線加速器では、加速電子を標的へ衝突させて高エネルギーエックス線を発生させます。深部を含む多くの悪性腫瘍の外部照射に用いられます。
覚えるポイント
- 医療用直線加速器では、エックス線と電子線を使用できます。
- 電子線は浅部、エックス線はより深部の治療に適します。
- 陽子線は、サイクロトロンやシンクロトロンなどの専用粒子加速器を用います。