115B012|第115回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
プロスタグランジンの前駆体はどれか。 1つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
プロスタグランジンは、細胞膜リン脂質から遊離されたアラキドン酸を材料として、シクロオキシゲナーゼ経路で合成されます。
解説
炎症刺激などによってホスホリパーゼA₂が活性化されると、細胞膜リン脂質からアラキドン酸が遊離されます。
アラキドン酸は、シクロオキシゲナーゼであるCOXによって中間体へ変換され、その後、各種プロスタグランジンやプロスタサイクリン、トロンボキサンが合成されます。
一方、アラキドン酸がリポキシゲナーゼ経路へ入ると、ロイコトリエンなどが産生されます。NSAIDsはCOXを阻害し、プロスタグランジン産生を抑えることで鎮痛・解熱・抗炎症作用を示します。
歯科国試ではここを押さえる
細胞膜リン脂質 → アラキドン酸 → COX → プロスタグランジンという流れを覚えます。
選択肢の確認
a.オレイン酸
誤り。
オレイン酸は一価不飽和脂肪酸で、エネルギー源や膜脂質の構成成分になります。プロスタグランジンの直接的な代表前駆体ではありません。
b.アラキドン酸
正しい。
アラキドン酸は炭素数20の多価不飽和脂肪酸で、COX経路を介してプロスタグランジンやトロンボキサンの前駆体となります。
c.ステアリン酸
誤り。
ステアリン酸は飽和脂肪酸で、プロスタグランジンの直接的な前駆体ではありません。
d.ミリスチン酸
誤り。
ミリスチン酸は飽和脂肪酸で、膜脂質やエネルギー代謝に関与しますが、プロスタグランジンの代表的前駆体ではありません。
e.ドコサヘキサエン酸
誤り。
ドコサヘキサエン酸はn-3系多価不飽和脂肪酸で、神経組織や網膜に多く、レゾルビンなどの脂質メディエーターの材料になります。古典的なプロスタグランジンの代表前駆体はアラキドン酸です。
覚えるポイント
- プロスタグランジンの代表的前駆体はアラキドン酸です。
- COX経路ではプロスタグランジンとトロンボキサンが作られます。
- リポキシゲナーゼ経路ではロイコトリエンが作られます。