115A034第115回 歯科医師国家試験 過去問

歯科医学総合総合問題

診察から治療計画立案までを系統的に行うのはどれか。 1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: e

正答

e

この問題のポイント

診療情報を患者の問題ごとに整理し、診察、問題抽出、治療計画、経過評価を系統化するPOSの意味を問う問題です。

解説

**POS〈Problem Oriented System〉**は、患者が抱える健康上の問題を中心に診療を進める体系です。医療面接、診察、検査から得た情報を基礎データとして整理し、問題リストを作成し、各問題について評価と治療計画を立てます。

経過記録にはSOAP形式がよく用いられます。

  • S:患者の訴えなどの主観的情報
  • O:診察・検査などの客観的情報
  • A:評価
  • P:計画

POSを用いることで、複数の疾患や生活上の問題を見落としにくくなり、多職種で情報を共有しやすくなります。

選択肢の確認

a.DNR〈Do Not Resuscitate〉
誤り。
DNRは心肺停止時に心肺蘇生を行わないという方針です。診察から治療計画立案までを系統化する診療方式ではありません。

b.DOS〈Disease Oriented System〉
誤り。
DOSは疾患を中心に情報を整理する考え方です。患者が持つ複数の医学的・心理社会的問題を問題リストとして統合するPOSとは異なります。

c.EBM〈Evidence Based Medicine〉
誤り。
EBMは研究による最善の根拠、医療者の臨床経験、患者の価値観や状況を統合して意思決定する考え方です。診療録を問題別に系統化する方式そのものではありません。

d.NBM〈Narrative Based Medicine〉
誤り。
NBMは患者の語りや病気体験を重視して診療を行う考え方です。患者理解には重要ですが、診察から治療計画を問題別に構造化する方式ではありません。

e.POS〈Problem Oriented System〉
正しい。
基礎データ、問題リスト、初期計画、経過記録を用い、患者の問題ごとに診察から治療計画・評価までを系統的に行います。

覚えるポイント

  • POSは問題志向型システムです。
  • POSの基本は、基礎データ、問題リスト、初期計画、経過記録です。
  • 経過記録の代表がSOAPです。
  • EBMは根拠、NBMは患者の語りを重視する考え方です。

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