39PM79|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
血液吸着療法により除去できる溶質はどれか。 a.エンドトキシン b.リウマトイド因子 c.抗 DNA 抗体 d.低比重リポタンパク質 e.β₂ミクログロブリン
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、血液吸着療法で除去対象となる代表的な溶質を選びます。
血液吸着療法は、吸着材を用いて血液中の特定物質を除去する治療です。代表例として、エンドトキシン吸着、LDL吸着、β₂ミクログロブリン吸着があります。
解説
血液吸着療法では、吸着カラムを通して血液を体外循環させ、目的物質を吸着材に結合させて除去します。
小項目を確認します。
a.エンドトキシン
除去できます。ポリミキシンB固定化カラムなどによるエンドトキシン吸着療法が知られています。敗血症性ショックなどで出題されやすい項目です。b.リウマトイド因子
この問題の血液吸着療法で除去できる代表溶質としては選びません。免疫関連物質の除去では、血漿交換や免疫吸着などの文脈で整理します。c.抗 DNA 抗体
この問題の血液吸着療法で除去できる代表溶質としては選びません。自己抗体除去では、血漿交換や免疫吸着療法などを考えます。d.低比重リポタンパク質
除去できます。LDL吸着療法では、低比重リポタンパク質を選択的に除去します。e.β₂ミクログロブリン
除去できます。透析アミロイドーシスに関係するβ₂ミクログロブリンを吸着除去する治療があります。
したがって、血液吸着療法により除去できる溶質は a、d、e であり、選択肢3が正答です。
ひっかけポイント
「血液浄化で除去できるもの」と「血液吸着療法の代表的な除去対象」を分けて考えます。免疫グロブリンや自己抗体は、血漿交換・免疫吸着の文脈で出ることが多いです。
臨床工学技士としての注意点
血液吸着療法では、吸着カラムの種類、適応、抗凝固、血流量、圧上昇、凝固、アレルギー反応、治療時間を確認します。目的物質に応じて使用するカラムが異なります。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1は a、b、c の組合せです。aのエンドトキシンは除去対象ですが、bとcはこの問題での血液吸着療法の代表溶質としては不適切です。
2.誤り。
選択肢2は a、b、e の組合せです。aとeは除去できますが、bが不適切です。
3.正しい。
選択肢3は a、d、e の組合せです。エンドトキシン、低比重リポタンパク質、β₂ミクログロブリンはいずれも血液吸着療法により除去できる代表的な溶質です。
4.誤り。
選択肢4は b、c、d の組合せです。dは除去できますが、bとcが不適切です。
5.誤り。
選択肢5は c、d、e の組合せです。dとeは除去できますが、cが不適切です。
覚えるポイント
- エンドトキシンは、エンドトキシン吸着療法で除去対象になります。
- 低比重リポタンパク質は、LDL吸着療法で除去対象になります。
- β₂ミクログロブリンは、吸着療法の除去対象になります。
- リウマトイド因子や抗DNA抗体は、血漿交換や免疫吸着の文脈で整理します。
- 吸着療法では、目的物質と吸着カラムの組合せを覚えることが重要です。