39PM76第39回 臨床工学技士国家試験 過去問

血液浄化療法血液透析・HDFダイアライザ・透析条件・抗凝固・補充液

図の条件で透析が行われた。透析液出口側クレアチニン濃度[mg/dL]はどれか。 ただし、回路、膜へのクレアチニンの吸着はないものとする。

39PM76の問題画像
解答・解説を見る

正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、血液透析における物質収支が問われています。

ポイントは、回路や膜へのクレアチニン吸着がないため、血液側で減少したクレアチニン量 = 透析液側で増加したクレアチニン量として計算できることです。

解説

図では、次の条件が示されています。

  • 血流量:200 mL/min
  • 血液入口クレアチニン濃度:12 mg/dL
  • 血液出口クレアチニン濃度:2 mg/dL
  • 透析液流量:400 mL/min
  • 透析液入口クレアチニン濃度:0 mg/dL
  • 透析液出口クレアチニン濃度:求める値

まず、血液側で除去されたクレアチニン量を求めます。

血流量 200 mL/min は、dL に直すと、

  • 200 mL/min = 2 dL/min

血液側のクレアチニン濃度差は、

  • 12 − 2 = 10 mg/dL

したがって、血液側から除去されたクレアチニン量は、

  • 2 dL/min × 10 mg/dL = 20 mg/min

次に、透析液側で増加したクレアチニン濃度を求めます。

透析液流量 400 mL/min は、

  • 400 mL/min = 4 dL/min

透析液入口のクレアチニン濃度は 0 mg/dL です。

透析液出口濃度を X mg/dL とすると、透析液側で増加したクレアチニン量は、

  • 4 dL/min × X mg/dL

吸着がないので、血液側で減少した 20 mg/min と等しくなります。

  • 4X = 20
  • X = 5

したがって、透析液出口側クレアチニン濃度は 5 mg/dL です。

図で見るポイント
図では、血液側は 12 mg/dL から 2 mg/dL に低下しています。透析液側は 0 mg/dL で入り、クレアチニンを受け取って出口側で濃度が上がります。

血液流量と透析液流量が異なるため、濃度差だけでなく流量も必ず掛けて考えます。

ひっかけポイント
血液側の濃度差 10 mg/dL をそのまま答えにしてはいけません。血流量 200 mL/min と透析液流量 400 mL/min が異なるため、物質量でつり合わせる必要があります。

選択肢の確認

1.誤り。
4 mg/dL では、透析液側の増加量は 4 dL/min × 4 mg/dL = 16 mg/min となり、血液側で除去された 20 mg/min と一致しません。

2.正しい。
血液側で除去されたクレアチニン量は 20 mg/min です。透析液流量は 4 dL/min なので、20 mg/min / 4 dL/min = 5 mg/dL となります。

3.誤り。
8 mg/dL では、透析液側の増加量は 4 dL/min × 8 mg/dL = 32 mg/min となり、血液側の除去量より大きくなります。

4.誤り。
10 mg/dL は血液側の濃度差 12 − 2 に相当します。しかし、透析液出口濃度は流量を考慮して求める必要があります。

5.誤り。
12 mg/dL は血液入口濃度です。透析液出口濃度は、血液側の除去量と透析液流量から求めます。

覚えるポイント

  • 吸着がない場合、血液側で減少した物質量 = 透析液側で増加した物質量です。
  • 濃度だけでなく、必ず流量を掛けて物質量を求めます。
  • 200 mL/min = 2 dL/min です。
  • 400 mL/min = 4 dL/min です。
  • 血液側の除去量は、2 dL/min × 10 mg/dL = 20 mg/min です。
  • 透析液出口濃度は、20 mg/min / 4 dL/min = 5 mg/dL です。

関連問題

39PM7539PM77
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)