39PM77|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
モニタリングに活性化凝固時間(ACT)を使用できるのはどれか。 a.メシル酸ナファモスタット b.未分画ヘパリン c.低分子ヘパリン d.ワルファリン e.アスピリン
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、抗凝固薬ごとにモニタリングに用いる検査を区別できるかが問われています。
**ACT(活性化凝固時間)**は、体外循環や血液浄化療法などで抗凝固状態を迅速に確認するために用いられます。
主に、未分画ヘパリンやメシル酸ナファモスタットの管理で使用できます。
解説
ACTは、全血に活性化剤を加え、凝固するまでの時間を測定する検査です。
人工心肺、ECMO、カテーテル治療、血液浄化療法などでは、抗凝固が不足すると回路内凝固を起こし、過剰になると出血リスクが高まります。そのため、ベッドサイドで短時間に評価できるACTが重要になります。
小項目を確認します。
a.メシル酸ナファモスタット
ACTによるモニタリングが使用できます。血液浄化療法でよく用いられる短時間作用型の抗凝固薬です。b.未分画ヘパリン
ACTによるモニタリングが使用できます。人工心肺や血液浄化療法などで頻用されます。c.低分子ヘパリン
ACTでの管理には適しにくく、必要に応じて抗Xa活性などで評価します。d.ワルファリン
PT-INRで管理します。ACTではなく、外因系凝固の評価を用います。e.アスピリン
抗血小板薬であり、凝固時間を直接延長させる薬ではありません。ACTで管理する薬剤ではありません。
したがって、ACTを使用できるのは a、b であり、選択肢1が正答です。
臨床工学技士としての注意点
体外循環や血液浄化では、抗凝固薬の種類、投与量、ACT、回路内凝固、出血傾向をセットで確認します。ACT値だけでなく、回路の色調、圧上昇、残血、穿刺部出血も観察します。
選択肢の確認
1.正しい。
選択肢1は a、b の組合せです。メシル酸ナファモスタットと未分画ヘパリンはいずれもACTによる抗凝固モニタリングに用いることができます。
2.誤り。
選択肢2は a、e の組合せです。aは正しいですが、eのアスピリンは抗血小板薬であり、ACTによる管理の対象としては不適切です。
3.誤り。
選択肢3は b、c の組合せです。bは正しいですが、cの低分子ヘパリンはACTでのモニタリングには適しにくいです。
4.誤り。
選択肢4は c、d の組合せです。低分子ヘパリンもワルファリンも、ACTで管理する代表薬ではありません。ワルファリンはPT-INRで管理します。
5.誤り。
選択肢5は d、e の組合せです。ワルファリンはPT-INR、アスピリンは抗血小板作用を考える薬剤であり、ACT管理の対象ではありません。
覚えるポイント
- ACTは、全血凝固時間を迅速にみる検査です。
- ACTは、未分画ヘパリンやメシル酸ナファモスタットの管理で使えます。
- ワルファリンはPT-INRで管理します。
- 低分子ヘパリンはACTでは評価しにくく、抗Xa活性などを考えます。
- アスピリンは抗血小板薬であり、ACT管理の代表ではありません。