39AM13|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
人体の構造と機能呼吸循環生理肺拡散能・CO₂運搬・血圧/脈圧・冠循環
CO₂ ナルコーシスについて誤っているのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、CO₂ ナルコーシスの病態と治療の考え方が問われています。
CO₂ ナルコーシスは、高二酸化炭素血症により中枢神経症状や呼吸抑制をきたす状態です。
解説
CO₂ ナルコーシスでは、肺胞換気量の低下などにより CO₂ が体内に貯留します。
CO₂ が増加すると、PaCO₂ が上昇し、血液は酸性に傾きます。そのため、典型的には呼吸性アシドーシスを呈します。
症状としては、次のようなものがあります。
- 自発呼吸の減弱
- 傾眠
- 意識障害
- 頭痛
- 羽ばたき振戦
- 重症例で昏睡
治療では、酸素投与だけでなく、換気を改善することが重要です。必要に応じて NPPV や気管挿管による人工呼吸管理を行います。
慢性高二酸化炭素血症の患者では、高濃度酸素投与により換気抑制や CO₂ 貯留が悪化することがあるため、SpO₂ は過度に高くしすぎず、90%前後を目標に調整する考え方が重要です。
ひっかけポイント
CO₂ ナルコーシスは「アルカローシス」ではなく、CO₂ 貯留による呼吸性アシドーシスです。
選択肢の確認
1.記述としては正しい。
CO₂ ナルコーシスでは中枢性の呼吸抑制が起こり、自発呼吸が減弱することがあります。
2.記述としては正しい。
高二酸化炭素血症により中枢神経が抑制され、傾眠や意識障害を呈します。
3.記述としては正しい。
慢性呼吸不全などでは、酸素投与により CO₂ 貯留が悪化しないよう、SpO₂ 90%前後を目標に管理することがあります。
4.記述としては正しい。
NPPV は換気を補助し、CO₂ 排出を改善する治療方法の一つです。
5.正答。記述としては誤り。
CO₂ ナルコーシスでは PaCO₂ が上昇し、呼吸性アシドーシスを呈します。呼吸性アルカローシスではありません。
覚えるポイント
- CO₂ ナルコーシスは高二酸化炭素血症による意識障害です。
- 病態は呼吸性アシドーシスです。
- 自発呼吸が減弱することがあります。
- 治療では酸素化だけでなく、換気の改善が重要です。
- NPPV は治療選択肢の一つです。