38PM71|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
体内設置型(植込み型)補助人工心臓で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、体内設置型(植込み型)補助人工心臓の特徴が問われています。
現在の植込み型補助人工心臓では、小型化・耐久性・在宅管理の面から、連続流を生じる無拍動流型が主流です。
解説
補助人工心臓は、重症心不全で自己心だけでは十分な循環を維持できない患者に対して、血液を機械的に送り出す装置です。
体内設置型、つまり植込み型補助人工心臓では、ポンプ本体を体内に設置し、体外にはコントローラやバッテリーなどを接続して管理します。
現在広く用いられている植込み型補助人工心臓は、遠心ポンプや軸流ポンプなどを用いる連続流型です。連続流型では拍動が弱く、触診で脈が分かりにくいことがあります。そのため、血圧測定や循環評価には注意が必要です。
植込み型補助人工心臓は、適切な条件を満たせば在宅管理が可能です。患者や家族が、バッテリー交換、コントローラ管理、ドライブライン管理、感染予防、緊急時対応を理解することが重要です。
また、補助人工心臓ではポンプ内や回路内で血栓が生じる危険があります。そのため、一般にワルファリンなどの抗凝固療法が必要です。
心臓移植適応の患者では、移植までの橋渡しとして植込み型補助人工心臓が用いられることがあります。
臨床工学技士としての注意点
植込み型補助人工心臓では、ポンプ回転数、流量、消費電力、アラーム、バッテリー、コントローラ、ドライブライン感染、抗凝固管理を総合的に確認します。
選択肢の確認
1.誤り。
体内設置型補助人工心臓は、主に左心補助として用いられます。両心補助が一般的にできる装置として扱うのは不適切です。
2.誤り。
植込み型補助人工心臓は、適切な管理体制のもとで在宅使用が可能です。在宅復帰や社会復帰を目指す症例もあります。
3.正しい。
現在の植込み型補助人工心臓では、連続流を生じる無拍動流型が主流です。
4.誤り。
血栓予防のため、ワルファリンなどの抗凝固療法が必要です。抗血小板薬を併用することもあります。
5.誤り。
心臓移植適応の患者に対して、移植までの橋渡しとして植込み型補助人工心臓が使用されることがあります。
覚えるポイント
- 植込み型補助人工心臓では無拍動流型が主流です。
- 在宅使用が可能な症例があります。
- 血栓予防のため、抗凝固療法が重要です。
- 心臓移植までの橋渡しとして使用されることがあります。
- 管理ではポンプ、電源、コントローラ、ドライブライン感染、抗凝固を確認します。