38PM12|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
ARDSについて正しいのはどれか。 a.重症熱傷は原因疾患の一つである。 b.基本病態は肺の線維化である。 c.発症時期は重症度分類に含まれない。 d.人工呼吸器関連肺傷害に注意する。 e.治療法の一つに腹臥位療法がある。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、ARDSの原因、基本病態、人工呼吸管理、治療法が問われています。
小項目の正誤は次のように整理します。
- a:正しい
- b:誤り
- c:誤り
- d:正しい
- e:正しい
したがって、a、d、eを含む選択肢3が正答です。
解説
ARDSは急性呼吸窮迫症候群で、敗血症、重症肺炎、誤嚥、重症外傷、重症熱傷などを契機に起こります。
基本病態は、肺胞上皮や毛細血管内皮の障害による透過性亢進型肺水腫です。肺胞に水分や炎症性滲出物がたまり、酸素化が悪化します。
肺の線維化は慢性期や回復過程で問題になることがありますが、ARDSの基本病態を単に肺の線維化とするのは不適切です。
人工呼吸管理では、強すぎる換気圧や過大な一回換気量により、人工呼吸器関連肺傷害を起こす可能性があります。そのため、低容量換気や適切なPEEPなど、肺保護換気を意識します。
また、重症ARDSでは腹臥位療法により背側肺の換気血流比が改善し、酸素化改善が期待されます。
国家試験ではここを押さえる
ARDSは「急性」「非心原性」「重症低酸素血症」「びまん性肺障害」と結びつけて覚えます。人工呼吸器管理では肺保護換気が重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1はa、b、cの組合せです。aは正しいですが、bとcが誤りです。
2.誤り。
選択肢2はa、b、eの組合せです。aとeは正しいですが、bが誤りです。
3.正しい。
選択肢3はa、d、eの組合せです。重症熱傷は原因疾患の一つであり、人工呼吸器関連肺傷害に注意し、腹臥位療法も治療法の一つです。
4.誤り。
選択肢4はb、c、dの組合せです。dは正しいですが、bとcが誤りです。
5.誤り。
選択肢5はc、d、eの組合せです。dとeは正しいですが、cが誤りです。
覚えるポイント
- ARDSは急性の重症呼吸不全です。
- 原因には敗血症、肺炎、誤嚥、外傷、重症熱傷などがあります。
- 基本病態は肺の線維化ではなく、炎症と透過性亢進による肺水腫です。
- 人工呼吸器関連肺傷害を防ぐため、肺保護換気が重要です。
- 重症例では腹臥位療法が酸素化改善に有用です。