38PM66第38回 臨床工学技士国家試験 過去問

病理・臨床医学呼吸器疾患COPD・喘息・無気肺・ARDS・CO₂ナルコーシス

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**の評価方法、重症度、治療法が問われています。

SASの評価では、睡眠中の呼吸状態、酸素飽和度、脳波、眼球運動、筋電図などを総合的に調べる**終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)**が重要です。

解説

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸や低呼吸を繰り返す疾患です。代表的なのは閉塞性睡眠時無呼吸で、上気道が狭くなったり閉塞したりすることで起こります。

SASでは、睡眠中に低酸素血症や覚醒反応が繰り返されるため、日中の眠気、集中力低下、高血圧、不整脈、心血管疾患のリスク増加などが問題になります。

診断や重症度評価では、**無呼吸低呼吸指数(AHI)**を用います。AHIは、1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数です。一般に、AHIが5以上でSASを疑い、30以上が重症の目安になります。20回/時は中等症相当として扱われます。

重症例では、まず持続陽圧呼吸療法であるCPAPが中心的な治療になります。マウスピースは軽症から中等症、またはCPAPが使えない場合などに考慮されます。

扁桃肥大など明らかな上気道狭窄の原因がある場合には、外科的治療で改善が期待できることがあります。

呼吸療法でのポイント
SASでは「いびき」だけでなく、夜間低酸素、日中眠気、循環器合併症まで結びつけて理解します。CPAP管理では、マスクリーク、使用時間、圧設定、加湿、アドヒアランスが重要です。

選択肢の確認

1.誤り。
SASは貧血の原因として扱う疾患ではありません。むしろ慢性的な低酸素刺激により、多血傾向をきたすことがあります。

2.正しい。
睡眠時無呼吸の評価には、終夜睡眠ポリグラフ検査を行います。睡眠中の呼吸、酸素飽和度、脳波などを総合的に評価できます。

3.誤り。
無呼吸・低呼吸が1時間あたり20回では、一般に中等症相当です。重症はAHI 30回/時以上を目安にします。

4.誤り。
重症例では、まずCPAPが中心的な治療になります。マウスピースは軽症から中等症などで検討されます。

5.誤り。
扁桃肥大がある場合、外科手術によって上気道閉塞が改善する可能性があります。改善が期待できないとはいえません。

覚えるポイント

  • SASの代表的検査は**終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)**です。
  • 重症度評価にはAHIを用います。
  • AHI 30回/時以上が重症の目安です。
  • 重症SASではCPAPが中心的治療です。
  • 扁桃肥大などの上気道閉塞では、外科治療が有効な場合があります。

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