38AM29|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
生体計測装置学生体電気信号・雑音心電図/脳波・電極・SN比・テレメータ
オシロメトリック法による血圧測定で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、オシロメトリック法による非観血的血圧測定の原理と注意点が問われています。
自動血圧計で広く用いられる方法で、カフ圧に重畳する脈波振動を利用します。
解説
オシロメトリック法では、上腕などに巻いたカフを加圧し、その後ゆっくり減圧します。
動脈拍動によってカフ圧に小さな振動が生じます。この振動の変化から、平均血圧、収縮期血圧、拡張期血圧を推定します。
脈波振動の振幅が最大となるのは、一般に平均血圧付近です。最高血圧と等しいときではありません。
また、不整脈では拍動間隔や一回拍出量が不規則になり、脈波振動のパターンが乱れます。そのため、測定誤差の原因になります。
生体計測での注意点
自動血圧計の値が患者状態と合わないときは、カフサイズ、体動、不整脈、測定部位、腕の高さを確認します。
選択肢の確認
1.誤り。
オシロメトリック法は、カフを用いた非観血的動脈血圧測定です。中心静脈圧を測定する方法ではありません。
2.正しい。
不整脈では拍動の強さや間隔が変動し、カフの脈波振動が不規則になります。そのため測定誤差の原因となります。
3.誤り。
オシロメトリック法は間欠的な非観血的血圧測定です。1心拍ごとに連続して血圧を測定する方法ではありません。
4.誤り。
オシロメトリック法は聴診音を使わないため、聴診法より周囲の音の影響を受けにくいです。ただし、体動や振動には影響されます。
5.誤り。
カフ圧が平均血圧付近のとき、脈波振動の振幅が最大になります。最高血圧と等しいときではありません。
覚えるポイント
- オシロメトリック法はカフ圧の脈波振動を利用する。
- 振幅最大は平均血圧付近。
- 不整脈、体動、カフサイズ不適合は測定誤差の原因。
- 聴診法より周囲の音には強い。
- 連続血圧測定ではなく、間欠的な非観血的測定である。