37PM29|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
呼吸機能の計測で正しいのはどれか。 a.微小圧力用センサにはホール素子を用いる。 b.コンプライアンスは体積と圧力との積によって求められる。 c.流量は流速と断面積との積によって求められる。 d.フライシュ型流量計は細管を抵抗として圧力差を測定している。 e.熱線型呼吸流量計では白金線抵抗を用いる。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、呼吸機能計測で用いられる流量・圧力の基本原理が問われています。
正しい小項目は、c、d、eです。
- c.流量は流速と断面積との積によって求められる。
- d.フライシュ型流量計は細管を抵抗として圧力差を測定している。
- e.熱線型呼吸流量計では白金線抵抗を用いる。
解説
呼吸機能計測では、流量、換気量、気道内圧、肺コンプライアンスなどを測定します。人工呼吸器やスパイロメータの理解にも直結します。
流量は、流体が単位時間あたりにどれだけ通過するかを表します。断面全体で流速が一定と考えると、
- 流量 = 流速 × 断面積
で求められます。
フライシュ型流量計は、細い管を多数並べた構造をもちます。細管を流体抵抗として利用し、流れにより生じる圧力差を測定します。層流条件では、圧力差が流量に比例するため、圧力差から流量を求めます。
熱線型呼吸流量計では、白金線などの細い抵抗線を加熱しておき、呼気や吸気の流れによる冷却の程度から流量を求めます。白金線抵抗は温度によって抵抗値が変化するため、流速測定に利用できます。
一方、ホール素子は磁界を検出する素子であり、微小圧力センサとして用いる代表ではありません。
コンプライアンスは、体積変化と圧力変化の比で表します。
- コンプライアンス = ΔV / ΔP
であり、体積と圧力の積ではありません。
呼吸療法での注意点
呼吸計測では、流量、圧力、体積の関係を分けて理解します。人工呼吸器の換気量、気道内圧、リーク、センサ校正、結露の影響も重要です。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1はa、b、cの組合せです。cは正しいですが、aとbが不適切です。ホール素子は微小圧力センサの代表ではなく、コンプライアンスは体積と圧力の積ではありません。
2.誤り。
選択肢2はa、b、eの組合せです。eは正しいですが、aとbが不適切です。
3.誤り。
選択肢3はa、d、eの組合せです。dとeは正しいですが、aが不適切です。ホール素子は磁界検出に用いられる素子です。
4.誤り。
選択肢4はb、c、dの組合せです。cとdは正しいですが、bが不適切です。コンプライアンスはΔV/ΔPです。
5.正しい。
選択肢5はc、d、eの組合せです。流量は流速と断面積の積で求められ、フライシュ型流量計は細管抵抗の圧力差を測定し、熱線型呼吸流量計では白金線抵抗を用います。
覚えるポイント
- 流量は 流速 × 断面積 です。
- コンプライアンスは ΔV / ΔP です。
- フライシュ型流量計は、細管抵抗による圧力差から流量を求めます。
- 熱線型流量計では、加熱した白金線の冷却を利用します。
- ホール素子は磁界検出に用いられます。