9AM20第9回 公認心理師国家試験 過去問

心理学基礎-11 動機づけ:自己決定・フロー・達成動機

M. Csikszentmihalyi が提唱した、内発的動機づけが頂点に達し、活動に没頭することで生じる最適状態の体験を表す概念として、正しいものを 1 つ選べ。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、M. Csikszentmihalyi が提唱したフローの概念が問われています。

内発的動機づけ、活動への没頭、最適状態の体験という表現が手がかりです。

解説

フローとは、活動に深く没頭し、その活動自体に強い充実感や楽しさを感じている最適な心理状態を指します。M. Csikszentmihalyi によって提唱されました。

フロー状態では、時間の感覚が変化したり、自己意識が薄れたり、行為と意識が一体化したように感じられたりします。活動そのものが報酬となるため、内発的動機づけが高い状態といえます。

フローが生じやすい条件としては、課題の難しさと本人の能力のバランスが取れていること、目標が明確であること、行動に対するフィードバックが得られることなどが挙げられます。

ひっかけポイント
レジリエンス、ウェルビーイング、エンゲイジメント、マインドフルネスはいずれも心理学で重要な概念ですが、「Csikszentmihalyi」「没頭」「最適経験」とくればフローです。

教育、スポーツ、産業、創造活動などの領域では、フローは動機づけやパフォーマンス理解に関わります。公認心理師の支援でも、本人がどのような活動に意味や没頭を感じるかを理解することは、支援方針を考える手がかりになります。

選択肢の確認

1.フロー
判定:正しい。
フローは、M. Csikszentmihalyi が提唱した概念で、内発的動機づけが高まり、活動に没頭することで生じる最適状態の体験を指します。本問の説明に合致します。

2.レジリエンス
判定:誤り。
レジリエンスは、困難や逆境に直面しても回復したり適応したりする力を指します。ストレスやトラウマからの回復力に関係しますが、活動に没頭する最適経験を表す概念ではありません。

3.ウェルビーイング
判定:誤り。
ウェルビーイングは、心身の健康、幸福感、人生への満足、社会的なよさなどを含む広い概念です。フロー体験がウェルビーイングに関係することはありますが、本問の提唱者と没頭体験に該当する用語はフローです。

4.エンゲイジメント
判定:誤り。
エンゲイジメントは、仕事や学習などに対する活力、熱意、没頭を含む関与の高さを表す概念として用いられます。没頭という点で近いですが、M. Csikszentmihalyi が提唱した最適経験の概念としてはフローが正しいです。

5.マインドフルネス
判定:誤り。
マインドフルネスは、今この瞬間の体験に、評価を加えず注意を向けるあり方を指します。注意や気づきに関わる重要概念ですが、活動に没頭することで生じる最適状態の体験を表すフローとは異なります。

覚えるポイント

  • フローは、活動に深く没頭する最適経験です。
  • 提唱者は M. Csikszentmihalyi です。
  • フローは、内発的動機づけが高い状態と関係します。
  • 課題の難しさと能力のバランス、明確な目標、フィードバックが重要です。
  • レジリエンスは回復力、ウェルビーイングは幸福や健康の広い概念です。

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