9AM6|第9回 公認心理師国家試験 過去問
一貫して観察される行動特徴やそのまとまりをパーソナリティの構成要素とみなし、それらを組み合わせてパーソナリティを記述する考え方として、最も適切なものを 1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、パーソナリティ心理学における特性論の基本的な考え方が問われています。
「一貫して観察される行動特徴」や「そのまとまりを構成要素とする」という表現が、特性論を示す手がかりです。
解説
特性論は、個人に比較的一貫してみられる行動、感情、思考の傾向を「特性」として捉え、それらの組合せによってパーソナリティを記述する考え方です。
例えば、外向性、神経症傾向、誠実性、協調性、開放性などの特性を用いて、その人のパーソナリティを連続的に理解します。ビッグ・ファイブ理論も、特性論の代表的な考え方として整理できます。
特性論では、人を少数のタイプに分類するというよりも、複数の特性の強弱の組合せとして捉えます。この点が、類型論との重要な違いです。
ひっかけポイント
類型論は「タイプに分ける」、特性論は「特性の組合せや強弱で記述する」と区別します。
心理アセスメントでは、質問紙法などによりパーソナリティ特性を測定し、支援方針や対人関係の理解に役立てることがあります。ただし、特性だけでその人を決めつけず、状況や発達歴、文化的背景も含めて理解することが大切です。
選択肢の確認
1.気質論
判定:誤り。
気質論は、生得的または早期からみられる情動反応や活動性などの個人差に注目する考え方です。本問の「一貫して観察される行動特徴やそのまとまりを構成要素として記述する」という説明には、特性論がより適切です。
2.状況論
判定:誤り。
状況論は、行動が個人の内的特性よりも状況や環境に大きく影響されると考える立場です。本問は、一貫した行動特徴をパーソナリティの構成要素とみなす考え方を問うため、状況論ではありません。
3.特性論
判定:最も適切。
特性論は、比較的一貫して観察される行動特徴や心理的傾向を特性として捉え、その組合せによってパーソナリティを記述します。本問の説明に合致します。
4.類型論
判定:誤り。
類型論は、人をいくつかのタイプに分類してパーソナリティを理解する考え方です。特性の強弱や組合せで記述する特性論とは異なります。
5.相互作用論
判定:誤り。
相互作用論は、行動を個人特性と状況要因の相互作用として理解する考え方です。本問では、行動特徴をパーソナリティの構成要素として捉える考え方が問われているため、特性論が適切です。
覚えるポイント
- 特性論は、比較的一貫した特徴の組合せでパーソナリティを記述します。
- 類型論は、いくつかのタイプに分類して理解します。
- 状況論は、行動に対する状況や環境の影響を重視します。
- パーソナリティ理解では、特性だけでなく状況との相互作用もあわせて考えることが大切です。