8PM88|第8回 公認心理師国家試験 過去問
5因子モデルのパーソナリティ理解において、「他者を信頼する」という特性が含まれる因子として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、5因子モデル、いわゆるビッグ・ファイブにおいて、「他者を信頼する」という特性がどの因子に含まれるかが問われています。
キーワードは、「他者を信頼する」「協調的」「思いやり」です。
解説
5因子モデルでは、パーソナリティを大きく次の5つの因子で理解します。
- 外向性
- 開放性
- 誠実性
- 調和性
- 神経症傾向
このうち、調和性は、他者に対する信頼、思いやり、協力性、共感性、利他性、素直さなどに関係する因子です。
「他者を信頼する」という特性は、他者を敵対的に見るのではなく、協力可能な存在として捉える傾向です。そのため、調和性に含まれる特性として理解するのが最も適切です。
臨床や職場のアセスメントでは、調和性が高い人は協力的で対人関係を円滑にしやすい一方、過度に高い場合には自己主張が難しくなることもあります。因子は善悪ではなく、文脈の中で理解します。
ひっかけポイント
外向性は「人と関わる活発さ」、調和性は「人と協調し信頼する傾向」です。社交的かどうかと、他者を信頼し協力するかは分けて考えます。
選択肢の確認
1.外向性
判定:適切とはいえない。
外向性は、社交性、活動性、積極性、陽気さなどに関係します。人と関わるエネルギーの高さを表しますが、「他者を信頼する」という特性そのものは調和性に含まれます。
2.開放性
判定:適切とはいえない。
開放性は、知的好奇心、想像力、美的感受性、新しい経験への関心などに関係します。他者への信頼や協力性を表す因子ではありません。
3.誠実性
判定:適切とはいえない。
誠実性は、計画性、責任感、勤勉さ、自己統制、達成志向などに関係します。「きちんとしている」傾向であり、他者を信頼する特性とは異なります。
4.調和性
判定:最も適切。
調和性は、他者への信頼、思いやり、協力性、利他性などに関係します。「他者を信頼する」という特性が含まれる因子として最も適切です。
5.神経症傾向
判定:適切とはいえない。
神経症傾向は、不安、抑うつ、怒り、情緒的不安定さ、ストレスへの敏感さなどに関係します。他者を信頼する傾向を表す因子ではありません。
覚えるポイント
- 5因子モデルは、外向性、開放性、誠実性、調和性、神経症傾向です。
- 調和性は、他者への信頼、協力性、思いやりと関係します。
- 外向性は社交性、誠実性は計画性、神経症傾向は情緒的不安定さとして整理します。