8AM70第8回 公認心理師国家試験 過去問

教育領域-12 進路指導・職業興味検査

17 歳の女子A、高校2年生。将来の進路について自分なりに考えている。Aは、幼少時から手先が器用で、物を組み立てることや道具を操作することが好きであった。中学校での部活動や日常の友人関係から、人付き合いは苦手で、リーダー役は向いていないと感じている。文化祭では、模擬店の会計担当として領収書の仕分けや報告書の作成などを上手くこなすことができた。好きな科目は数学と物理で、論理的な思考が得意である。大学は工学系の学部を志望したいと考え、将来は技術職に就く漠然としたイメージを持つようになった。 ```  J. L. Holland の六角形モデルで説明されるAの性格として、最も適切なものを1つ選べ。

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正解: 1


## 正答

1

## この問題のポイント

この問題では、J. L. Holland の**六角形モデル〈RIASECモデル〉**を用いて、事例の進路志向や興味からパーソナリティ型を判断することが問われています。

事例のキーワードは、「手先が器用」「物を組み立てることや道具を操作することが好き」「数学と物理が得意」「工学系」「技術職」です。

## 解説

Holland のRIASECモデルでは、職業興味やパーソナリティと職業環境を、次の6類型で整理します。

* R:現実的〈Realistic〉
* I:研究的〈Investigative〉
* A:芸術的〈Artistic〉
* S:社会的〈Social〉
* E:企業的〈Enterprising〉
* C:慣習的〈Conventional〉

Aは、幼少時から手先が器用で、物を組み立てることや道具を操作することを好んでいます。これは、物、機械、道具、具体的作業に関心を持つ**R(現実的)**の特徴に合います。

また、数学と物理が好きで論理的思考が得意であり、工学系の学部や技術職を志望している点も、R(現実的)やI(研究的)と関係します。選択肢の中では、Rが高いという説明が最も適切です。

一方、人付き合いが苦手でリーダー役に向いていないと感じているため、S(社会的)やE(企業的)が高いとは考えにくいです。会計担当として領収書の仕分けや報告書作成を上手くこなしているため、C(慣習的)が低いともいえません。

> キャリア支援のポイント
> Holland のRIASECでは、興味、得意な活動、将来イメージを対応させて考えます。技術、道具、機械、組立てはR(現実的)の手がかりです。

## 選択肢の確認

1.R(現実的)が高い。
判定:最も適切。
Aは、手先が器用で、物を組み立てることや道具を操作することを好み、工学系や技術職に関心を持っています。これはR(現実的)の特徴に合致します。

2.S(社会的)が高い。
判定:適切とはいえない。
S(社会的)は、人を援助する、教える、相談に乗るなど対人的活動への興味と関連します。Aは人付き合いが苦手であると感じており、Sが高いとはいえません。

3.E(企業的)が高い。
判定:適切とはいえない。
E(企業的)は、リーダーシップ、説得、営業、組織運営などへの関心と関連します。Aはリーダー役に向いていないと感じているため、Eが高いとは考えにくいです。

4.I(研究的)が低い。
判定:適切とはいえない。
I(研究的)は、分析、探究、論理的思考、科学的関心と関連します。Aは数学と物理が好きで論理的思考が得意であるため、Iが低いとはいえません。

5.C(慣習的)が低い。
判定:適切とはいえない。
C(慣習的)は、事務処理、記録、整理、規則に沿った作業への適性と関係します。Aは文化祭で領収書の仕分けや報告書作成を上手くこなしているため、Cが低いとは判断しにくいです。

## 覚えるポイント

* Holland のRIASECで、**R(現実的)**は道具、機械、組立て、技術的作業への興味と関連します。
* S(社会的)は対人援助、E(企業的)はリーダーシップや説得と関連します。
* 事例では、本人の得意な活動、興味、将来志望を結び付けて判断します。

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