8AM13|第8回 公認心理師国家試験 過去問
職場と家庭のような異なる状況で担う役割間の影響を表す用語として、適切なものを1つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、職場と家庭など、異なる生活領域での役割が互いに影響し合う現象が問われています。
キーワードは、「職場と家庭」「異なる状況」「役割間の影響」です。
解説
スピルオーバーとは、ある生活領域での経験、感情、ストレス、満足感などが、別の生活領域に持ち込まれて影響することを指します。
たとえば、職場で強いストレスを感じた結果、家庭でいらいらしやすくなる場合は、職場から家庭へのネガティブなスピルオーバーです。反対に、家庭で安心感や支えを得ることで、職場で前向きに働ける場合は、家庭から職場へのポジティブなスピルオーバーといえます。
産業・労働領域では、ワーク・ライフ・バランス、育児や介護との両立、職業性ストレス、メンタルヘルス支援を考えるうえで重要な概念です。
産業・労働領域のポイント
職場のストレスは職場だけで完結しません。家庭、睡眠、健康、対人関係にも影響します。逆に家庭の支えが職場適応を助けることもあります。
選択肢の確認
1.スピルオーバー
判定:正しい。
職場と家庭のような異なる領域で担う役割間の影響を表します。仕事での感情や経験が家庭に影響する、または家庭での経験が仕事に影響する場合に用いられます。
2.キャリーオーバー
判定:適切とはいえない。
キャリーオーバーは、ある条件や経験の影響が次の条件や時点に持ち越されることを表す場合があります。役割間の相互影響を表す用語としては、スピルオーバーが最も適切です。
3.オーバーアチーバー
判定:適切とはいえない。
オーバーアチーバーは、期待や能力水準を超えて高い成果を上げる人を指すことがあります。職場と家庭の役割間影響を表す用語ではありません。
4.カウンターバランス
判定:適切とはいえない。
カウンターバランスは、実験などで条件の順序効果を相殺するために順序を調整する方法などを指します。職場と家庭の役割間影響を表す用語ではありません。
5.ワーク・エンゲイジメント
判定:適切とはいえない。
ワーク・エンゲイジメントは、仕事に対する活力、熱意、没頭を特徴とする肯定的な心理状態です。職場と家庭の役割間影響そのものを表す用語ではありません。
覚えるポイント
- スピルオーバーは、職場と家庭など異なる生活領域の影響が波及することです。
- ネガティブな影響だけでなく、ポジティブな影響もあります。
- ワーク・エンゲイジメントは、仕事への活力、熱意、没頭として区別します。