8AM46|第8回 公認心理師国家試験 過去問
労働者の心の健康の保持増進のための指針(平成27 年改正、厚生労働省)に関する記述として、不適切なものを1つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、厚生労働省の労働者の心の健康の保持増進のための指針に関する内容が問われています。
「不適切なもの」を選ぶ問題なので、正答は指針の趣旨に反する選択肢です。
解説
労働者の心の健康の保持増進のための指針は、労働安全衛生法に基づき、職場におけるメンタルヘルスケアの進め方を示すものです。
指針では、労働者の心の健康づくりを進めるために、セルフケア、ラインによるケア、事業場内産業保健スタッフ等によるケア、事業場外資源によるケアなどを組み合わせることが重視されます。
また、健康情報を含む個人情報の保護、労働者の意思の尊重、不利益取扱いの防止も重要です。
心の健康問題があることを理由に、事業者が安易に退職勧奨を行うことは、指針の趣旨に反します。支援では、就業上の配慮、治療との両立、職場復帰支援、産業医や関係者との連携を検討することが重要です。
産業・労働領域のポイント
メンタルヘルス不調への対応は、排除ではなく、早期支援、職場環境調整、治療との両立支援、個人情報保護が基本です。
選択肢の確認
1.根拠法は、労働安全衛生法である。
判定:適切。
労働者の心の健康の保持増進のための指針は、労働安全衛生法に基づく指針です。
2.事業者は、労働者の心の健康問題を理由に、退職勧奨を行うことができる。
判定:正答。適切でない。
心の健康問題を理由に安易に退職勧奨を行うことは、労働者の保護やメンタルヘルスケアの趣旨に反します。就業上の配慮や支援、個人情報保護を踏まえた対応が必要です。
3.職場におけるメンタルヘルスケアの原則的な実施方法について定められている。
判定:適切。
指針では、職場におけるメンタルヘルスケアをどのように進めるかについて、基本的な考え方や実施方法が示されています。
4.健康情報を含む労働者の個人情報の保護及び労働者の意思の尊重に留意することが重要である。
判定:適切。
メンタルヘルス情報は特に慎重に扱う必要があります。個人情報保護と本人の意思の尊重は重要です。
5.労働者自身が、ストレスに気づき、これに対処すること(セルフケア)の必要性を認識することが重要である。
判定:適切。
セルフケアは職場のメンタルヘルスケアの重要な要素です。労働者自身がストレスに気づき、対処することが求められます。
覚えるポイント
- 労働者の心の健康の保持増進のための指針は、労働安全衛生法に基づきます。
- セルフケア、ラインによるケア、事業場内外の資源によるケアが重要です。
- 心の健康問題を理由にした安易な退職勧奨は不適切です。