7PM104|第7回 公認心理師国家試験 過去問
R. N. Butler の考えに基づいて発展してきた方法で、主に高齢のクライエントに対して、写真などの物品を手がかりに、人生史や過去のエピソードを、セラピストが共感的に傾聴する心理的支援に該当するものを 1 つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、高齢者への心理的支援としての回想法が問われています。
キーワードは、「R. N. Butler」「高齢のクライエント」「写真などの物品」「人生史や過去のエピソード」「共感的に傾聴」です。
解説
回想法は、高齢者が過去の体験や人生史を語ることを通して、自己理解、自己肯定感、心理的安定、対人交流を促す心理的支援です。
写真、音楽、昔使っていた道具、新聞、生活用品などを手がかりに、過去の思い出や人生の節目を語ってもらうことがあります。支援者は、語られた内容を評価したり訂正したりするのではなく、共感的に傾聴し、その人の人生の意味や価値を尊重します。
R. N. Butler は、高齢期に人生を振り返ることには意味があり、心理的統合にもつながると考えました。高齢者支援では、認知症ケア、抑うつ予防、孤立感の軽減、生活史の理解などにも活用されます。
高齢者支援のポイント
回想法では、過去をただ懐かしむだけでなく、その人の人生の意味、強み、役割、つながりを尊重して聴くことが重要です。
選択肢の確認
1.回想法
判定:最も適切。
写真などの物品を手がかりに、高齢のクライエントが人生史や過去のエピソードを語り、セラピストが共感的に傾聴する方法です。問題文の説明に合致します。
2.イメージ療法
判定:適切とはいえない。
イメージ療法は、イメージを用いて感情や身体感覚、心理的課題に働きかける方法です。写真などを手がかりに人生史を語る高齢者支援としては、回想法が適切です。
3.認知再構成法
判定:適切とはいえない。
認知再構成法は、認知行動療法で用いられる技法で、自動思考や認知の偏りを検討し、より柔軟な考え方を見つける方法です。過去の人生史を共感的に傾聴する支援ではありません。
4.行動活性化療法
判定:適切とはいえない。
行動活性化療法は、抑うつなどに対して、活動と気分の関係を整理し、価値ある活動を増やしていく方法です。写真や物品を用いて人生史を語る方法ではありません。
5.リアリティ・オリエンテーション
判定:適切とはいえない。
リアリティ・オリエンテーションは、時間、場所、人物などの見当識を支援する方法です。認知症ケアで用いられることがありますが、過去のエピソードを共感的に傾聴する回想法とは異なります。
覚えるポイント
- 回想法は、高齢者が過去の体験や人生史を語ることを支援します。
- R. N. Butler の考えに基づいて発展してきた方法として押さえます。
- 写真、音楽、昔の物品などを手がかりに、共感的に傾聴します。