7AM71|第7回 公認心理師国家試験 過去問
[7AM71] 14 歳の男子A、中学2年生。Aは、1か月前から登校していない。Aの担任教師によると、Aから、「今まで言わなかったけれども、実は、所属する部活動の仲間からずっと暴力を受けてきた」と訴えがあったという。また、Aの保護者によれば、Aはショックで精神的に不安定になり、卒業まで学校に行きたくないと言っているという。Aが校内でいじめられた疑いがあることについて、スクールカウンセラーを含む校内委員会が組織された。 校内委員会が進めることとして、不適切なものを1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、いじめ重大事態が疑われる場面で、校内委員会がどのように調査と支援を進めるかが問われています。
「不適切なもの」を選ぶ問題なので、正答は校内委員会の進め方として不適切な選択肢です。
解説
Aは14歳の中学2年生で、1か月前から登校していません。部活動の仲間から長期間暴力を受けてきたと訴え、精神的に不安定になり、卒業まで学校に行きたくないと話しています。いじめによる重大な影響が疑われるため、学校は組織的に対応する必要があります。
このような場合、まず大切なのは、被害を訴えているAの安全確保、心理的安定、学習機会の保障、保護者への説明、事実関係の丁寧な調査です。
加害が疑われる生徒への聞き取りも必要ですが、それを最初に優先して行うと、口裏合わせ、証拠隠し、Aへの報復や二次被害につながるおそれがあります。調査の順序や方法は慎重に設計する必要があります。
教育領域の注意点
いじめ対応では、被害児童生徒の安全と安心を最優先します。事実確認は必要ですが、聞き取りの順序や情報管理を誤ると二次被害を招くことがあります。
選択肢の確認
1.AとAの保護者に調査の経過報告を適宜行う。
判定:適切。
被害を訴えているAと保護者には、調査の進捗や今後の見通しを適宜説明することが重要です。不安を軽減し、学校への信頼を保つためにも必要な対応です。
2.Aの学習の機会を保障するように支援を行う。
判定:適切。
Aは1か月登校しておらず、卒業まで学校に行きたくないと話しています。別室登校、オンライン、教育支援センターなどを含め、学習機会を保障する支援が必要です。
3.必要に応じてAを医療機関につなげる支援を行う。
判定:適切。
Aはショックで精神的に不安定になっています。睡眠、食欲、自傷リスク、強い不安や抑うつなどが疑われる場合には、医療機関との連携も必要です。
4.加害が疑われる生徒への聞き取りを優先的に実施する。
判定:正答。適切でない。
加害が疑われる生徒への聞き取りは必要ですが、最優先に行うことは不適切です。先に行うと、口裏合わせ、証拠隠し、被害生徒への圧力や報復が生じる可能性があります。被害生徒の安全確保と調査計画の整理を優先します。
5.学校・教職員の対応に関する情報を可能な限り網羅的に収集する。
判定:適切。
いじめの経過や学校側の対応を検証するためには、担任、部活動顧問、養護教諭、管理職などの関与や対応を含め、情報を網羅的に収集することが重要です。
覚えるポイント
- いじめ対応では、被害生徒の安全確保と心理的安定を最優先します。
- 加害が疑われる生徒への聞き取りは必要ですが、順序と方法に慎重さが必要です。
- 調査経過の説明、学習機会の保障、医療連携、学校対応の検証が重要です。