7PM137|第7回 公認心理師国家試験 過去問
[7PM137] 1 歳 6 か月の女児A、乳児保育園に通園中。Aは、1 か月前に入園後、登園時における母親Bからの分離不安が強く、執拗に激しく泣き続ける。そのため、Bが耐えられなくなり、そのまま家に連れ帰ったことも数回ある。分離が可能な日も、園では長くぐずった状態が続き、とりわけ担当保育者に対するしがみつきや後追いが、ほぼ 1 日中、持続してしまうこともある。夕方、Bが迎えに来ると、AはすぐにBに近接しようとするが、怒りながら泣き叫ぶことが多く、容易になだめられない。 Aの行動の特徴として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、乳幼児の分離・再会場面における行動から、アタッチメントの型を判断することが問われています。
事例のキーワードは、「分離不安が強い」「執拗に泣き続ける」「しがみつきや後追いが持続」「再会時に近接するが怒りながら泣き叫ぶ」「容易になだめられない」です。
解説
アンビバレント型アタッチメントでは、養育者との分離に強い不安を示し、再会時には養育者に近づこうとしながらも、怒りや抵抗を示し、なかなかなだめられない行動がみられます。
Aは、登園時に母親Bから離れることに強い不安を示し、執拗に激しく泣き続けています。分離ができた日も、園で長くぐずり、担当保育者へのしがみつきや後追いが持続しています。
さらに、夕方にBが迎えに来ると、すぐに近接しようとする一方で、怒りながら泣き叫び、容易になだめられません。このように、接近したい気持ちと怒り・抵抗が同時に出ることが、アンビバレント型の特徴です。
発達心理学のポイント
アタッチメントの型は、分離時だけでなく、再会時の行動を見ることが重要です。アンビバレント型は、強い接近要求と怒り・抵抗が同時にみられます。
選択肢の確認
1.回避型アタッチメント
判定:適切とはいえない。
回避型では、分離時に強い苦痛をあまり示さず、再会時にも養育者への接近を避ける傾向がみられます。Aは強い分離不安と接近要求を示しているため、回避型ではありません。
2.脱抑制型対人交流障害
判定:適切とはいえない。
脱抑制型対人交流障害では、見知らぬ大人にも過度に親しげに接近するなど、選択的なアタッチメントの乏しさがみられます。Aの行動は母親との分離・再会に関する不安と怒りが中心です。
3.反応性アタッチメント障害
判定:適切とはいえない。
反応性アタッチメント障害では、養育者に対しても慰めを求めない、反応が乏しいなど、情緒的に引きこもった行動がみられます。Aは母親に強く近接しようとしているため、該当しません。
4.アンビバレント型アタッチメント
判定:最も適切。
分離時に強い不安を示し、再会時に接近しながら怒りや抵抗を示し、なだめられにくいことが特徴です。Aの行動に最も合致します。
5.無秩序・無方向型アタッチメント
判定:適切とはいえない。
無秩序・無方向型では、接近と回避が混乱した行動、凍りつき、奇異な行動など、一貫しない無秩序な反応がみられます。Aは接近と怒りが同時にみられるアンビバレント型として理解するのが適切です。
覚えるポイント
- アンビバレント型は、強い分離不安、接近要求、怒り、なだめにくさが特徴です。
- 回避型は、再会時に養育者を避けやすい型です。
- アタッチメントは、分離時と再会時の両方の行動を見て判断します。