7PM80第7回 公認心理師国家試験 過去問

発達心理学-02 愛着・対象関係の発達

移行対象の概念を提唱した人物に該当するものを 1 つ選べ。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、移行対象を提唱した人物が問われています。

キーワードは、乳幼児が愛着対象から少しずつ分離していく過程で重要になる、ぬいぐるみや毛布などの対象です。

解説

移行対象の概念を提唱したのは、D. W. Winnicottです。

移行対象とは、乳幼児が母親などの養育者から心理的に分離していく過程で、安心を支える特別な対象を指します。たとえば、ぬいぐるみ、タオル、毛布などが典型です。

子どもは、移行対象を通して、母親と一体である状態から、外界や自分自身の世界へと少しずつ移行していきます。Winnicott は、こうした対象が、主観的な内的世界と客観的な外的世界をつなぐ役割を持つと考えました。

発達心理学のポイント
Winnicott は、移行対象、移行現象、ほどよい母親、抱える環境などの概念と関連づけて覚えます。

選択肢の確認

1.D. W. Winnicott
判定:正しい。
Winnicott は、移行対象や移行現象を提唱した人物です。乳幼児が養育者から心理的に分離していく過程において、ぬいぐるみや毛布などが安心を支える役割を持つと考えました。

2.M. Klein
判定:適切とはいえない。
M. Klein は、対象関係論の重要人物で、妄想分裂ポジション、抑うつポジション、投影同一化などと関連します。移行対象を提唱した人物ではありません。

3.M. S. Mahler
判定:適切とはいえない。
M. S. Mahler は、分離個体化理論で知られます。正常な自閉期、正常な共生期、分化期、練習期、再接近期などの発達段階と関連します。移行対象の提唱者ではありません。

4.O. F. Kernberg
判定:適切とはいえない。
O. F. Kernberg は、境界性パーソナリティ構造や対象関係論的理解で知られます。移行対象を提唱した人物ではありません。

5.W. R. D. Fairbairn
判定:適切とはいえない。
W. R. D. Fairbairn は、対象関係論の発展に関わった人物で、リビドーが快楽ではなく対象を求めるという考え方などで知られます。移行対象の提唱者ではありません。

覚えるポイント

  • 移行対象の提唱者は、D. W. Winnicottです。
  • 移行対象は、ぬいぐるみや毛布など、乳幼児の安心を支える対象です。
  • Winnicott は、ほどよい母親、抱える環境、移行現象とも関連づけて覚えます。

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