7AM26第7回 公認心理師国家試験 過去問

精神疾患とその治療-01 ASD・ADHD・LDなど神経発達症

DSM-5の神経発達症群/神経発達障害群のうち、細部に注意がいき過ぎて全体を捉えられない中枢性統合の弱さのために、固執傾向や文脈の読みとりにくさなどがある病態として、最も適切なものを1つ選べ。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害に関連する認知特性が問われています。

キーワードは、「細部に注意がいき過ぎる」「全体を捉えられない」「中枢性統合の弱さ」「固執傾向」「文脈の読みとりにくさ」です。

解説

自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害では、社会的コミュニケーションの困難、限定された反復的な行動・興味・活動、感覚特性などがみられます。

本問の「中枢性統合の弱さ」とは、個々の細部に注意が向きやすく、全体の意味や文脈を統合して理解することが難しいという認知特性を指します。

たとえば、会話の字義どおりの意味には注目できても、場の雰囲気、相手の意図、暗黙の文脈を読み取りにくい場合があります。また、細部へのこだわりや固執傾向とも関連します。

アセスメントの視点
自閉スペクトラム症では、できないことだけを見るのではなく、細部への注意、規則性への強さ、感覚特性、予測可能性へのニーズなども含めて理解します。

選択肢の確認

1.トゥレット症/トゥレット障害
判定:適切とはいえない。
トゥレット症/トゥレット障害は、複数の運動チックと1つ以上の音声チックを特徴とする神経発達症です。中枢性統合の弱さや文脈の読みとりにくさを主特徴とするものではありません。

2.注意欠如多動症/注意欠如多動性障害
判定:適切とはいえない。
注意欠如多動症/注意欠如多動性障害は、不注意、多動性、衝動性を主特徴とします。細部に注意が向きすぎて全体や文脈を捉えにくいという中枢性統合の弱さは、自閉スペクトラム症の理解で重要です。

3.発達性協調運動症/発達性協調運動障害
判定:適切とはいえない。
発達性協調運動症/発達性協調運動障害は、協調運動の不器用さや運動技能の困難を特徴とします。文脈理解や固執傾向を中心に説明する病態ではありません。

4.自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害
判定:最も適切。
自閉スペクトラム症では、中枢性統合の弱さにより、細部に注目しやすく、全体の意味や文脈を統合して捉えることが難しい場合があります。問題文の説明に合致します。

5.コミュニケーション症/コミュニケーション障害
判定:適切とはいえない。
コミュニケーション症/コミュニケーション障害は、言語、発話、社会的コミュニケーションなどの困難を含みます。ただし、本問の中枢性統合の弱さ、固執傾向、文脈の読みとりにくさをまとめて説明するものとしては、自閉スペクトラム症が最も適切です。

覚えるポイント

  • 自閉スペクトラム症では、社会的コミュニケーションの困難と限定的・反復的行動が重要です。
  • 中枢性統合の弱さは、細部に注目しやすく、全体や文脈を捉えにくい特性です。
  • ADHD、トゥレット症、発達性協調運動症との違いを症状の中心で区別します。

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