7AM14|第7回 公認心理師国家試験 過去問
ある地域や国などにおいて、歴史的に作り出され暗黙のうちに共有されている、自他の関係性についての通念を表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、文化と自己の捉え方に関する概念が問われています。
キーワードは、「地域や国」「歴史的に作り出される」「暗黙に共有」「自他の関係性についての通念」です。
解説
文化的自己観とは、ある文化や社会において共有されている、自己と他者の関係の捉え方を指します。
たとえば、自己を他者から独立した存在として捉える自己観や、自己を他者や集団との関係の中で捉える自己観があります。これらは個人だけで作られるものではなく、地域、国、歴史、社会的慣習の中で形成され、暗黙の前提として共有されます。
公認心理師にとっても、文化的自己観の理解は重要です。相談者の自己理解、家族観、対人関係、意思決定、援助要請の仕方には、文化的背景が影響することがあります。
公認心理師としての注意点
支援では、相談者の考え方を個人の性格だけで捉えず、文化、家族、地域、社会的価値観の影響も含めて理解します。
選択肢の確認
1.自己物語
判定:適切とはいえない。
自己物語は、自分の人生や経験をどのような物語として理解するかに関する概念です。個人の意味づけには関係しますが、地域や国で暗黙に共有される自他関係の通念を表す用語としては文化的自己観が適切です。
2.集団規範
判定:適切とはいえない。
集団規範は、集団内で共有される行動の基準やルールです。集団の中で何が望ましい行動かを示す概念ですが、自他の関係性についての文化的な自己の捉え方そのものではありません。
3.暗黙の人格観
判定:適切とはいえない。
暗黙の人格観は、ある性格特性を持つ人は別の特性も持っているだろうといった、人の性格に関する暗黙の信念です。自他の関係性について文化的に共有される通念とは異なります。
4.文化的自己観
判定:最も適切。
ある文化や社会において、自己と他者の関係をどのように捉えるかについて暗黙に共有されている考え方です。問題文の説明に合致します。
5.内集団バイアス
判定:適切とはいえない。
内集団バイアスは、自分が所属する集団を外集団より好意的に評価しやすい傾向です。集団間認知の偏りを示す概念であり、自他の関係性に関する文化的通念そのものではありません。
覚えるポイント
- 文化的自己観は、文化の中で共有される自己と他者の関係の捉え方です。
- 独立的自己観と相互協調的自己観を対応させて覚えると理解しやすくなります。
- 文化差の問題では、個人差だけでなく、社会的・歴史的背景を含めて考えます。