38Q56|第38回 介護福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、良質な睡眠のための環境づくりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 3
正答
3.入浴は、就寝の1~2時間前に行う。
この問題のポイント
良質な睡眠には、体内時計、光、運動、食事、体温の変化を整えることが重要です。
就寝の1~2時間前に入浴して一度体温を上げると、その後に身体から熱が放散され、深部体温が下がる過程で入眠しやすくなります。
解説
人は、夜に深部体温が低下していくと眠りに入りやすくなります。就寝の1~2時間前に、熱すぎない湯で入浴すると、手足の血管が広がり、入浴後に熱が外へ逃げやすくなります。その後の深部体温の低下が、自然な眠気を促します。
良質な睡眠のためには、朝に光を浴びる、起床時刻を大きくずらさない、日中に無理のない活動を行う、夜は照明を落とす、眠くなってから床に入るなども重要です。高齢者では、転倒、入浴前後の血圧変動、脱水、心疾患などに配慮し、本人の体調に合った入浴時間と方法を選びます。
眠気がないのに長時間寝床で過ごすと、「寝床では眠れない」という状態が強まり、かえって不眠につながることがあります。就床時刻だけを厳格にするより、規則的な起床時刻と日中の生活リズムを整えることが大切です。
介護実践でのポイント
夜間の照明は、睡眠を妨げない暗さを基本にしつつ、トイレ移動時の転倒を防げる足元灯などを用います。本人の睡眠習慣、昼寝、痛み、排泄、薬の影響も観察します。
選択肢の確認
1.日中は、強度の高い運動を多く取り入れる。
適切ではありません。
日中の適度な身体活動は睡眠に役立ちますが、強度の高い運動を多く行うと、疲労、けが、心身への負担につながります。本人の体力に合った無理のない活動を行います。
2.夜食は、就寝直前にとる。
適切ではありません。
就寝直前の食事は消化活動を続けさせ、胃もたれや逆流を起こし、睡眠を妨げることがあります。必要な場合も量と時間を調整します。
3.入浴は、就寝の1~2時間前に行う。
正答。最も適切です。
入浴後に身体から熱が放散され、深部体温が低下することで、自然に入眠しやすくなります。湯温や入浴時間は本人の健康状態に合わせます。
4.眠気がなくても、決まった時間に目を閉じる。
適切ではありません。
眠気がないまま長時間床に入ると、焦りや緊張が強まり、不眠を悪化させることがあります。眠くなってから床に入り、起床時刻を整えることが基本です。
5.寝ている間も、照明は明るくしておく。
適切ではありません。
夜間の明るい光は体内時計に影響し、睡眠を浅くすることがあります。安全に必要な最小限の照明とし、顔に強い光が当たらないようにします。
覚えるポイント
就寝1~2時間前の入浴は、入浴後の深部体温低下を利用して入眠を促します。
睡眠では、朝の光、規則的な起床、日中の適度な活動、夜間の暗さを整えます。
高齢者への支援では、睡眠だけでなく、転倒、脱水、血圧変動、痛み、排泄、薬の影響を確認します。