38Q44|第38回 介護福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、介護老人福祉施設における食事に関する支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
施設での食事を、単なる栄養摂取ではなく、生活の楽しみや他者との交流を含む日常生活として支援できるかを問う問題です。衛生的で見やすい環境を整え、利用者の意思とペースを尊重することが基本です。
解説
介護老人福祉施設での食事には、栄養をとることに加えて、料理の色や香りを味わい、会話や人とのつながりを楽しむ意味があります。献立を説明する、食欲がわくように声をかける、落ち着いて食べられる席や明るさを整えるなど、食事を前向きに楽しめる雰囲気づくりが大切です。
介護老人福祉施設の運営基準でも、入所者の心身の状況や嗜好を考慮した食事を適切な時間に提供するとともに、できる限り離床して食堂で食事をとれるよう支援することが求められています。にぎやかさを一律に求めるのではなく、本人が落ち着ける環境や会話の希望、咀嚼・嚥下の状態に合わせて調整します。
食事中の会話は生活の楽しみになりますが、口に食べ物が入っているときに返答を急がせると誤嚥につながることがあります。会話を禁止するのではなく、咀嚼や嚥下の様子を見ながら、本人のペースで楽しめるようにします。
選択肢の確認
1.食堂の換気は、不要である。
誤りです。 食堂の換気は、空気の汚れやにおいの滞留を防ぎ、衛生的で快適な食事環境を保つために必要です。食事前には室温や換気、清潔さなどを確認します。
2.食事中は、会話を控えるようにする。
誤りです。 会話を一律に控えさせることは、食事の楽しみや利用者同士の交流を損ないます。嚥下の安全に配慮しつつ、本人の希望に沿って会話を楽しめるよう支援します。
3.食事が楽しくなるような雰囲気をつくる。
正しいです。 食欲を引き出す声かけや落ち着ける環境、本人の好みに応じた交流は、食事の満足感と生活の質を高めます。
4.食べ終わった利用者の食器は、すぐに下膳する。
誤りです。 まず食事の終了意思、摂取量、口腔内の残留などを確認します。共同の食卓で機械的にすぐ下膳すると、まだ食べている利用者を急がせることにもなるため、本人と周囲のペースに配慮します。
5.照明は、明るさを25ルクス(lx)以下にする。
誤りです。 25ルクス以下では暗すぎて、料理や食器を見分けにくくなります。安全に食具を扱い、料理の色や形を楽しめる明るさを確保し、まぶしさにも個別に配慮します。
覚えるポイント
- 食事環境は「清潔・換気・見やすい明るさ」を整える。
- 食事が楽しく、落ち着ける雰囲気をつくる。
- 施設側の都合を優先せず、利用者の意思、嚥下状態、食べる速さを尊重する。
- 会話を一律に禁止せず、安全と本人の希望を両立する。