37Q87|第37回 介護福祉士国家試験 過去問
口腔{こうくう}ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2.歯みがきは、感染予防になる。
この問題のポイント
口腔ケアの目的と、口腔内の乾燥、唾液、歯みがき、口腔機能訓練の関係を整理する問題です。
口腔ケアは、口の中を清潔にするだけでなく、むし歯や歯周病、口臭、誤嚥性肺炎などの予防、食べる機能の維持、生活の快適さに関わります。
解説
歯みがきによって、歯や歯肉に付着した歯垢や食物残渣を取り除くと、口腔内の細菌を減らすことにつながります。歯周病などの口腔感染症を予防し、口腔内細菌を含む唾液を誤嚥することによって起こる誤嚥性肺炎のリスクを下げるうえでも重要です。
うがいは、食物残渣や細菌を洗い流し、口腔内を清潔にするために行います。顔貌を整えることが主目的ではありません。
唾液には、口腔内を洗い流す自浄作用、粘膜を保護する作用、食べ物をまとめて飲み込みやすくする作用などがあります。口腔内が乾燥すると、細菌が増えやすくなり、舌苔、口臭、粘膜損傷、飲み込みにくさなどが生じやすくなります。
唾液腺マッサージは、耳下腺、顎下腺、舌下腺などを刺激して、唾液の分泌を促すために行います。本人の痛みや炎症の有無を確認し、無理のない力で行います。
「タッピング」は文脈によって異なる意味で用いられますが、これを一律に咀嚼機能向上の方法とすることはできません。咀嚼機能の低下には、歯や義歯、かみ合わせ、口唇・舌・頬の動き、食形態などを評価し、歯科医師、歯科衛生士、言語聴覚士等と連携して適切な支援を選びます。
介護実践でのポイント
本人ができる部分は自分で磨いてもらい、磨き残しや義歯の清掃など必要な部分を支援します。出血、痛み、腫れ、口内炎、義歯の不適合、強い口臭などがあれば医療職へ報告します。
選択肢の確認
1.うがいは、顔貌を整える。
誤り。
うがいは、口腔内の食物残渣や細菌を洗い流し、清潔を保つために行います。顔貌を整えることが目的ではありません。
2.歯みがきは、感染予防になる。
正答。最も適切です。
歯垢や食物残渣を除去して口腔内細菌を減らすため、むし歯、歯周病、誤嚥性肺炎などの感染予防につながります。
3.口腔内{こうくうない}の乾燥は、口臭を予防する。
誤り。
乾燥すると唾液の自浄作用が低下し、細菌や舌苔が増えて口臭が生じやすくなります。
4.唾液腺マッサージは、唾液の分泌を抑える。
誤り。
唾液腺マッサージは、唾液腺を刺激して唾液の分泌を促すために行います。
5.咀嚼機能{そしゃくきのう}の向上のために、タッピングを行う。
誤り。
タッピングを一律に咀嚼機能向上の方法とする説明は適切ではありません。原因や口腔機能を評価し、状態に合う口腔機能訓練や歯科的対応を選びます。
覚えるポイント
歯みがきは、口腔内細菌を減らし、感染予防につながります。
口腔乾燥は、口臭や粘膜損傷、飲み込みにくさを起こしやすくします。
唾液腺マッサージは、唾液分泌を促します。
口腔機能訓練は、原因と本人の状態を評価して選びます。