35Q90|第35回 介護福祉士国家試験 過去問
ベッド上で臥床{がしょう}している利用者の洗髪の基本に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 4
正答
4.シャンプー後は、タオルで泡を拭き取ってからすすぐ。
この問題のポイント
ベッド上の洗髪では、利用者を安全で安楽な姿勢に整え、寝具を濡らさず、できるだけ少ない湯量と短い時間で十分にすすぐことが大切です。
シャンプー後にタオルで泡を拭き取ると、すすぎに必要な湯量と時間を減らし、利用者の疲労を軽減できます。
解説
洗髪前には、本人の希望、体調、発熱、血圧、呼吸状態、頭皮の傷、頸部の痛みなどを確認します。ベッド周囲を整え、防水シート、洗髪器、タオル、湯、シャンプーなどを準備し、プライバシーと保温に配慮します。
身体全体をベッドの端へ平行に寄せると転落の危険が高まります。身体をベッド上で斜めに位置づけるなどして、頭部が洗髪器を使用しやすい端の位置へ来るように調整します。頸部を無理に反らせず、本人が苦しくない姿勢にします。
両下肢を必ずまっすぐ伸ばす必要はありません。腰背部の緊張を和らげるため、本人の状態に合わせて膝を軽く曲げ、膝下にクッションを入れるなどして安楽を保ちます。
髪は十分にぬらし、生え際から頭頂部へ向かって、指の腹で頭皮を傷つけないように洗います。シャンプー後は泡をタオルで軽く拭き取ってからすすぐと、少ない湯量で洗浄剤を流しやすくなります。ただし、洗浄剤が残らないよう、生え際、耳の後ろ、後頭部まで確認します。
乾燥時は、髪の水分をタオルで押さえるように取り、ドライヤーを頭皮から離して動かしながら使用します。同じ場所へ熱風を当て続けず、介護福祉職の手で温度を確認し、やけどを防ぎます。
介護実践でのポイント
洗髪中は、顔色、呼吸、めまい、痛み、寒さ、疲労を観察します。終了後は頭皮や耳周囲の水分を拭き、寝具と衣類が濡れていないかを確認して、安楽な体位に戻します。
選択肢の確認
1.利用者のからだ全体をベッドの端に移動する。
適切ではありません。
身体全体をベッドの端へ平行に寄せると転落の危険が高まります。身体を斜めに位置づけるなどして、安全を保ちながら頭部が洗髪器に合う位置へ調整します。
2.利用者の両下肢は、まっすぐに伸ばした状態にする。
適切ではありません。
両下肢を伸ばすことを一律に求めません。腰や腹部の緊張を減らすため、膝を軽く曲げたり、膝下にクッションを入れたりして安楽な姿勢にします。
3.洗うときは、頭頂部から生え際に向かって洗う。
適切ではありません。
洗い残しやすい生え際から頭頂部へ向かって、指の腹で頭皮をマッサージするように洗います。爪を立てて頭皮を傷つけないようにします。
4.シャンプー後は、タオルで泡を拭き取ってからすすぐ。
正答。最も適切です。
先に泡を拭き取ると、すすぎに必要な湯量と時間を減らせます。利用者の疲労を軽減しながら、洗浄剤が残らないよう十分にすすぎます。
5.ドライヤーの温風は、頭皮に直接当たるようにする。
適切ではありません。
温風を近距離から頭皮へ直接当て続けると、やけどや乾燥の原因になります。ドライヤーを離し、動かしながら使用して温度を確認します。
覚えるポイント
ベッド上の洗髪は、安全な位置、安楽な姿勢、保温、防水を整えて行います。
洗う方向は生え際から頭頂部です。
泡を拭き取ってからすすぐと、湯量と時間を減らし、疲労を軽減できます。
ドライヤーは頭皮から離し、同じ場所へ温風を当て続けません。