35Q100第35回 介護福祉士国家試験 過去問

介護生活支援技術

睡眠の環境を整える介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを 1 つ選びなさい。

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正解: 4

正答

4.臭気がこもらないように,寝室の換気をする。

この問題のポイント

快適な睡眠環境には、寝具だけでなく、温度、湿度、空気、光、音、臭気、プライバシーなどが関係します。寝室を換気して不快な臭気やこもった空気を除くことは、安眠しやすい環境を整える適切な介護です。

解説

寝室に排泄物、汗、食べ物などの臭気がこもると、不快感によって寝つきや睡眠の質が妨げられることがあります。利用者の体調や外気温に配慮しながら換気を行い、換気後は室温や湿度を再調整します。冷たい風が身体へ直接当たらないようにすることも必要です。

マットレスは柔らかすぎると腰や身体が深く沈み、自然な姿勢を保ちにくく、寝返りや起き上がりにも負担がかかります。枕は、頸部を前屈させるのではなく、後頭部から頸部のすき間を支え、呼吸しやすい自然な姿勢を保てる高さにします。

「寝床内温度」は寝室の室温ではなく、布団と身体の間の温度を意味します。快適な寝床内温度の目安は約33℃であり、20℃では低すぎます。また、寝室のドアを開けたままにすると、光や音が入りやすくなるだけでなく、利用者のプライバシーや尊厳を損なう可能性があります。

ひっかけポイント

「20℃」を一般的な室温の目安と混同しないことが重要です。本問が示すのは、布団の中の「寝床内温度」です。また、観察しやすい環境が常に本人にとって快適とは限りません。

介護実践でのポイント

就寝前に、本人が快適と感じる温度、湿度、明るさ、音、寝具、換気方法を確認します。換気するときは、本人の体調、季節、外気温に配慮し、身体へ直接風を当てません。夜間の観察が必要な場合も、ドアを常時開放するのではなく、本人へ説明し、負担の少ない方法を個別に検討します。

選択肢の確認

1.マットレスは,腰が深く沈む柔らかさのものにする。
誤りです。 腰が深く沈むほど柔らかいマットレスは、自然な姿勢を保ちにくく、寝返りや起き上がりを妨げます。本人の体格や身体状況に合う硬さを選びます。

2.枕は,頸部が前屈する高さにする。
誤りです。 頸部が不自然に前屈すると、首や肩へ負担がかかり、呼吸しにくくなることがあります。頭頸部が自然な位置に保たれる高さへ調整します。

3.寝床内の温度を 20℃に調整する。
誤りです。 寝床内温度は布団と身体の間の温度で、快適な目安は約33℃です。20℃は寝床内温度として低すぎます。寝室の室温と区別します。

4.臭気がこもらないように,寝室の換気をする。
正しいです。 換気によって不快な臭気やこもった空気を除き、快適な睡眠環境を整えます。換気時には外気温や本人の体調、風向きにも配慮します。

5.睡眠状態を観察できるように,寝室のドアは開けておく。
誤りです。 ドアの常時開放は、音や光によって睡眠を妨げ、プライバシーを損なう可能性があります。観察の必要性を個別に判断し、より負担の少ない方法を選びます。

覚えるポイント

  • 睡眠環境では、温湿度、空気、光、音、臭気、寝具を整える。
  • マットレスは、身体が深く沈みすぎず寝返りしやすいものを選ぶ。
  • 枕は、頭頸部を自然な姿勢に保てる高さにする。
  • 寝床内温度は寝室の室温とは異なり、快適な目安は約33℃である。
  • 観察のためでも、プライバシーを一律に制限しない。

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