34Q106|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
次のうち、ブリストル便性状スケールの普通便に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 5
正答
5.やや軟らかい便
この問題のポイント
便の硬さと形を7段階で評価するブリストル便性状スケールを理解する問題です。タイプ1・2は硬便、タイプ6・7は下痢傾向で、タイプ3~5は概ね普通便の範囲として扱われます。この選択肢の中では「やや軟らかい便」が該当します。
解説
ブリストル便性状スケールは、便の形と硬さをタイプ1からタイプ7までに分類し、便秘や下痢の状態を客観的に共有するための指標です。
タイプ1は硬くてコロコロした便、タイプ2は硬くて塊のある便で、腸内の通過時間が長く、水分が多く吸収された便秘傾向の便です。タイプ3は表面にひびのあるソーセージ状、タイプ4は表面がなめらかで軟らかいソーセージ状、タイプ5は輪郭のはっきりした軟らかい半固形便です。タイプ3~5は概ね普通便の範囲として扱われ、選択肢の中ではタイプ5に当たる「やや軟らかい便」が正答です。
タイプ6は形が崩れた泥状便、タイプ7は固形物を含まない水様便で、腸内の通過時間が短い下痢傾向の便です。
便の性状を記録するときは、「普通」「軟らかい」などの主観的表現だけでなく、スケール番号を使うと職員間で状態を共有しやすくなります。ただし、一回の便だけで判断せず、本人の通常の排便パターン、回数、量、色、におい、血液や粘液の有無、腹痛、発熱、食事・水分、薬剤なども合わせて観察します。
ひっかけポイント
スケール上で最も理想的な形として示されるのはタイプ4ですが、排便ケアではタイプ3~5を普通便の範囲として扱うことがあります。本問の選択肢にはタイプ3・4の名称がなく、普通便の範囲に入る「やや軟らかい便」が正答です。
介護実践でのポイント
急な便性状の変化、血便、黒色便、強い腹痛、発熱、脱水徴候などがある場合は、自己判断で下剤や止瀉薬を調整せず、看護職や医師へ報告します。
選択肢の確認
1.水様便
誤り。
ブリストル便性状スケールのタイプ7に当たり、固形物を含まない液体状の便です。下痢の状態であり、普通便ではありません。
2.硬い便
誤り。
タイプ2に当たる便秘傾向の便です。水分が少なく排出しにくいため、普通便とはいえません。
3.泥状便
誤り。
タイプ6に当たり、形が崩れた不定形の軟便です。下痢傾向に分類され、普通便ではありません。
4.コロコロ便
誤り。
タイプ1に当たり、硬く分離した兎糞状の便です。腸内の通過時間が長い便秘傾向の便です。
5.やや軟らかい便
正答。最も適切です。
タイプ5に当たり、軟らかいものの輪郭があり、容易に排便できる半固形便です。タイプ3~5の普通便の範囲に含まれます。
覚えるポイント
ブリストル便性状スケールは、1が最も硬く、7が最も水様です。
タイプ1・2は便秘傾向、タイプ3~5は普通便の範囲、タイプ6・7は下痢傾向です。
便の性状だけでなく、回数、量、色、腹痛、発熱、血液の有無なども観察します。