34Q104|第34回 介護福祉士国家試験 過去問
コントロール不良の糖尿病(diabetes mellitus)で高血糖時にみられる症状として、適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 3
正答
3.口渇
この問題のポイント
高血糖と低血糖でみられやすい症状を区別する問題です。高血糖では、尿糖による多尿と脱水から、口渇、多飲、体重減少などがみられます。振戦、発汗、動悸は低血糖でみられやすい自律神経症状です。
解説
血糖値が高い状態が続くと、腎臓で再吸収しきれないブドウ糖が尿中に排出されます。尿中のブドウ糖は水分を一緒に引き出すため、尿量が増える「浸透圧利尿」が起こります。その結果、身体の水分が失われ、強いのどの渇きである口渇や、多飲が現れます。したがって、正答は口渇です。
高血糖が進むと、多尿、口渇、多飲、倦怠感、体重減少などがみられることがあります。さらに重症化すると、吐き気、嘔吐、腹痛、意識状態の変化、深く大きな呼吸などが現れることもあり、速やかな医療対応が必要です。
一方、振戦、冷汗、動悸などは、血糖値が低下したときに交感神経が活性化して現れやすい症状です。糖尿病のある人にこれらの症状がみられた場合は、低血糖の可能性を考え、事前に決められた対応手順に従って看護職や医師へ連絡します。
介護福祉職は、高血糖や低血糖を症状だけで確定診断したり、薬の量を独断で調整したりしません。飲水量、尿量、食事摂取、意識、顔色、呼吸、発汗、ふらつきなどを観察し、変化を具体的に医療職へ報告します。
ひっかけポイント
高血糖は「口渇・多飲・多尿」、低血糖は「振戦・冷汗・動悸」を基本として整理します。ただし、症状には個人差があるため、異常時は測定と医療職への報告が必要です。
介護実践でのポイント
意識がもうろうとする、呼びかけへの反応が悪い、けいれんがある、呼吸状態が変化しているなどの場合は、飲食を無理に勧めず、安全を確保して緊急対応につなげます。
選択肢の確認
1.振戦
誤り。
手指などのふるえは、低血糖でみられやすい症状です。高血糖の代表的な症状ではありません。
2.発汗
誤り。
冷汗は低血糖時の交感神経症状としてよくみられます。高血糖では脱水に伴う口渇や多尿が中心です。
3.口渇
正しい。
高血糖による尿糖と浸透圧利尿で水分が失われるため、のどが強く渇きます。高血糖で頻度の高い代表的な症状です。
4.乏尿
誤り。
高血糖の初期から進行時には、一般に浸透圧利尿によって尿量が増えます。重度の脱水や腎機能低下で尿量が減ることはありますが、代表的な高血糖症状としては適切ではありません。
5.動悸(どうき)
誤り。
動悸は低血糖時の交感神経症状としてみられやすいものです。高血糖の代表的な症状ではありません。
覚えるポイント
高血糖では、口渇、多飲、多尿、倦怠感、体重減少に注意します。
低血糖では、振戦、冷汗、動悸、空腹感、意識変化などに注意します。
介護福祉職は観察と安全確保を行い、血糖管理や薬の調整は医療職と連携します。