R07A97|令和7年度 准看護師試験 過去問
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の看護について、適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、筋萎縮性側索硬化症、ALSの看護が問われています。
ALSは、運動神経が障害され、筋力低下、構音障害、嚥下障害、呼吸筋障害などが進行する疾患です。患者の意思を尊重し、症状に応じたコミュニケーション支援が重要です。
解説
ALSでは、病状の進行により声が出しにくくなったり、発音が不明瞭になったりすることがあります。そのため、筆談、文字盤、透明文字盤、視線入力装置、意思伝達装置など、症状や残存機能に合わせた方法を選択します。
リハビリテーションは、筋力を完全に回復させるためではなく、関節拘縮の予防、残存機能の維持、呼吸や嚥下の支援、生活の質の維持を目的に行います。
胃瘻や人工呼吸器などの選択は、診断されたら速やかに必ず行うものではありません。患者本人の意思、病状、家族の思い、医師の説明をもとに、多職種で支援します。予後についても、本人と家族が話し合えるように支えることが大切です。
尊厳を守るポイント
ALSでは、身体が動かしにくくなっても意識や理解力が保たれることがあります。患者の意思表示を待ち、急がせず、自己決定を尊重して関わります。
選択肢の確認
1.筋力低下について、リハビリテーションで回復することを説明する。
誤り。
ALSの筋力低下は進行性です。リハビリテーションは筋力を回復させるためではなく、拘縮予防、残存機能の維持、生活の質の維持を目的に行います。
2.診断されたら、速やかに胃瘻の造設を行うことを説明する。
誤り。
胃瘻造設は、嚥下状態、栄養状態、呼吸状態、本人の意思を踏まえて検討されます。診断後すぐに必ず行うものではありません。
3.コミュニケーションは、症状に合わせた方法を選択することを説明する。
適切である。
ALSでは、構音障害や筋力低下の進行に合わせて、筆談、文字盤、視線入力装置などを選択します。意思を伝え続けられる支援は重要です。
4.家族に対して、予後についての会話は控えるよう説明する。
誤り。
予後についての会話を一律に避けるのではなく、本人と家族の希望や理解度に合わせて、医師や看護師、多職種と連携しながら支援します。
覚えるポイント
- ALSは進行性に運動機能が低下する疾患である。
- コミュニケーション方法は、症状と残存機能に合わせて選ぶ。
- リハビリテーションは、回復よりも機能維持や拘縮予防を目的にする。
- 胃瘻や人工呼吸器は、本人の意思を尊重して検討する。
- 患者の尊厳と自己決定を守る関わりが重要である。