R05B150|令和5年度 准看護師試験 過去問
A さん(23 歳、男性)。統合失調症で入院している。ある夜、「悪い奴らに追われている。ここにも来るかもしれないから、部屋に鍵をかけて欲しい。」と訴えてきた。看護師の対応について、適切なのはどれか。
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正解: 1
正答
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この問題のポイント
この問題では、統合失調症の妄想に対する看護師の対応が問われています。
妄想を事実として肯定せず、強く否定もせず、患者が感じている不安や恐怖に焦点を当てて関わります。
解説
Aさんは「悪い奴らに追われている」と訴えており、被害妄想による強い不安や恐怖が考えられます。このとき、看護師は妄想内容を詳しく広げたり、否定して説得したりするのではなく、不安や恐怖感について傾聴し、現実的な安心材料を伝えることが適切です。
「怖いと感じているのですね」と感情を受け止め、病棟の安全性を説明し、必要時はスタッフが近くにいることを伝えます。落ち着ける環境を整え、状態を観察します。
本人の希望に沿って部屋に鍵をかけ隔離することは、患者の不安を強化し、人権上も問題があります。隔離は医療上必要な場合に、法的手続きや医師の指示に基づいて慎重に行われます。
「それは妄想です」と強く否定すると、患者は理解されていないと感じ、不信感や不安が強まることがあります。
妄想内容を詳しく聞きすぎると、妄想を強化する可能性があります。安全確認に必要な範囲で聞き、感情と安全に焦点を当てます。
精神看護のポイント
妄想がある患者には、内容の真偽を争うよりも、不安や恐怖を受け止めます。自傷他害の危険、興奮、睡眠状況、服薬状況を観察し、チームで共有します。
選択肢の確認
1.不安や恐怖感について傾聴し、病棟は施錠されているため安心するよう伝える。
適切である。
妄想内容を肯定せず、患者の不安や恐怖を受け止め、現実的な安心材料を伝える対応です。
2.本人の希望に沿って、部屋に鍵をかけ隔離する。
誤り。
患者の希望だけで隔離するのは適切ではありません。人権に配慮し、必要時は法的手続きや医師の指示に従います。
3.それは妄想であると伝え、否定する。
誤り。
妄想を強く否定すると、不安や不信感が強まることがあります。感情を受け止めることが大切です。
4.悪い奴らがどんな人たちなのか、何が目的かなど、詳しく情報収集する。
誤り。
妄想内容を詳しく掘り下げると、妄想を強化する可能性があります。安全確認に必要な範囲にとどめます。
覚えるポイント
- 妄想は強く否定しない。
- 妄想内容を事実として肯定しない。
- 不安や恐怖の感情を傾聴する。
- 現実的な安心材料を伝える。
- 自傷他害リスクや興奮はチームで共有する。