R07A80令和7年度 准看護師試験 過去問

疾病の成り立ちと回復の促進呼吸器疾患呼吸器検査・手術

肺葉切除術後の患者の看護について、適切なのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、肺葉切除術後の看護が問われています。

肺の手術後は、呼吸機能が低下しやすく、痰が貯留すると無気肺や肺炎を起こしやすくなります。そのため、排痰を促すことが重要です。

解説

肺葉切除術後は、創部痛により深呼吸や咳嗽がしにくくなります。その結果、痰がたまり、換気が悪くなり、無気肺や肺炎のリスクが高まります。

看護では、疼痛の程度を確認しながら、深呼吸、咳嗽、体位変換、早期離床、必要時の吸引などにより排痰を促します。創部を手や枕で軽く支えると、咳をするときの痛みを軽減しやすくなります。

胸腔ドレーンが挿入されている場合は、排液量、排液の色、エアリーク、水封部の変動、チューブの屈曲や抜去、呼吸状態を観察します。出血量については、単に10 mL/時以上だけで報告と判断するのではなく、急激な増加、鮮紅色、バイタルサインの変化を合わせて判断し、異常時は速やかに報告します。

安全管理上のポイント
術後は、SpO2低下、呼吸困難、チアノーゼ、頻呼吸、血圧低下、冷汗、胸腔ドレーン排液の急増に注意します。転倒やドレーン抜去を防ぎながら、早期離床を支援します。

選択肢の確認

1.胸式深呼吸を促す。
誤り。
肺葉切除術後は、胸部創の痛みにより胸式呼吸がしにくくなることがあります。排痰や換気を促すには、疼痛を軽減しながら深呼吸や腹式呼吸、有効な咳嗽を支援することが大切です。

2.排痰を促す。
適切である。
肺葉切除術後は、痰が貯留すると無気肺や肺炎を起こしやすくなります。深呼吸、咳嗽、体位変換、早期離床などにより排痰を促すことは適切です。

3.胸腔ドレーンからの出血量が10 mL/時以上であれば医師へ報告する。
誤り。
胸腔ドレーン排液は量だけでなく、色、性状、増加の速度、バイタルサインを合わせて観察します。10 mL/時以上という基準だけで報告判断を固定するのは適切ではありません。

4.手術後3日間は臥床安静とする。
誤り。
肺葉切除術後は、状態が許せば早期離床を進めます。長期臥床は、無気肺、肺炎、深部静脈血栓症、筋力低下のリスクを高めます。

覚えるポイント

  • 肺葉切除術後は、痰の貯留による無気肺と肺炎を予防する。
  • 排痰を促すことが重要である。
  • 疼痛を観察し、咳嗽や深呼吸ができるよう支援する。
  • 胸腔ドレーンは排液量、色、エアリーク、屈曲、抜去に注意する。
  • 状態に応じて早期離床を進め、呼吸合併症と血栓を予防する。

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