R05A88令和5年度 准看護師試験 過去問

保健医療福祉と看護倫理看護倫理・権利擁護倫理原則・意思決定支援

造血幹細胞移植とその看護について、正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、造血幹細胞移植の特徴と意思決定支援が問われています。

造血幹細胞移植は、重い合併症や長期的な影響を伴うことがある治療であり、患者本人の意思を尊重する支援が重要です。

解説

造血幹細胞移植は、白血病、悪性リンパ腫、再生不良性貧血などで行われることがある治療です。大量化学療法や全身照射などの前処置を行ったあと、造血幹細胞を移植し、血液をつくる機能の回復を目指します。

感染、出血、移植片対宿主病、臓器障害など、重い合併症が起こる可能性があり、患者にとって身体的・精神的負担が大きい治療です。そのため、本人の意思決定支援が重要です。患者が説明を理解し、質問でき、自分の価値観に沿って選択できるよう支えます。

白血病の診断後、すべての患者に早期に行われる治療ではありません。病型、病期、年齢、全身状態、ドナーの有無などを踏まえて検討されます。

移植前は感染予防や治療準備が必要で、普通の生活が常に可能とはいえません。移植後の生着は、一般に数週間程度で確認されることが多く、約1年かかるという説明は適切ではありません。

准看護師としての観察ポイント
移植前後は、発熱、口内炎、下痢、皮疹、出血、倦怠感、食事摂取量、不安を観察します。感染予防、口腔ケア、手指衛生、面会制限なども重要です。

選択肢の確認

1.白血病の診断後、早期に行われる治療である。
誤り。
造血幹細胞移植は、すべての白血病患者に診断後すぐ行う治療ではありません。病状や治療反応、ドナーの有無などを考慮して検討されます。

2.移植前は普通の生活が可能である。
誤り。
移植前は前処置や感染予防、体調管理が必要です。常に普通の生活が可能とはいえません。

3.危険度の高い治療であり、本人の意思決定支援が重要である。
正しい。
造血幹細胞移植は重い合併症を伴うことがあるため、本人の理解と意思決定を支援することが重要です。

4.移植後、生着までに約 1 年かかる。
誤り。
生着は一般に数週間程度で確認されることが多いです。約1年かかるという説明は適切ではありません。

覚えるポイント

  • 造血幹細胞移植は危険度の高い治療である。
  • 本人の意思決定支援が重要である。
  • 感染、出血、移植片対宿主病に注意する。
  • 移植前後は感染予防と口腔ケアが重要である。
  • 発熱、皮疹、下痢、出血は速やかに報告する。

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