34PM147|第34回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
東洋医学臨床論弁証論治・配穴胃熱・脾虚・痛痹・風熱犯肺・原絡配穴・肝火・腎陽虚・帯下
次の症例の病証に対する治療穴として最も適切なのはどれか。「65歳の男性。数か月前から抜け毛が多くなってきた。最近は下肢と下腹部が冷え、朝方に下痢をすることが多い。舌質は淡、舌苔は白、脈は細弱を認める。」
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、冷え、朝方の下痢、抜け毛、淡舌、白苔、細弱脈から腎陽虚を考えます。
腎陽を温める代表的な治療穴として命門が重要です。
解説
腎は精を蔵し、成長、発育、生殖、老化に関係します。髪は腎の状態を反映するとされ、抜け毛は腎精や腎の不足と関連して考えます。
下肢と下腹部の冷え、朝方の下痢は、腎陽虚や脾腎陽虚を示す所見です。舌質淡、白苔、細弱脈も虚寒を考える手がかりです。
命門は督脈の経穴で、第2腰椎棘突起下方にあり、腎陽を温める治療穴として重要です。本症例の病証に対して最も適切です。
ひっかけポイント
朝方の下痢、下腹部の冷え、下肢の冷えがそろえば、腎陽虚を考えます。治療穴では命門を押さえます。
選択肢の確認
1.陶道
誤り。
陶道は督脈の経穴で、上背部にあります。発熱や外感、頸背部の症状などで考えますが、本症例の腎陽虚に対する最も適切な治療穴ではありません。
2.神道
誤り。
神道は督脈上で心や精神症状と関係して用いられることがあります。本症例の下腹部冷え、朝方下痢、抜け毛に対しては命門が適切です。
3.霊台
誤り。
霊台は督脈の経穴で、上背部にあります。腎陽虚を温める代表穴としては命門を選びます。
4.命門
正しい。
命門は腎陽を温め、下焦の冷えや虚寒に用いられる重要穴です。抜け毛、下肢・下腹部の冷え、朝方の下痢という本症例の病証に合います。
覚えるポイント
- 命門は腎陽を温める代表穴です。
- 腎陽虚では下肢・下腹部の冷え、朝方の下痢がみられます。
- 髪は腎の状態と関係して考えます。
- 舌質淡、白苔、細弱脈は虚寒を示す手がかりです。